枚方穂谷がもっと好きになる!「奥ひら(枚方の奥)」の里山が生み出す恵みと暮らし【奥ひらの農家さん編】

大阪府枚方市の東部地域は自然が豊かな場所です。
昨年から”奥ひら”(=枚方の奥)プロジェクトが始まるなど、様々な新しい取り組みが行われています。

京阪枚方市駅から車で約30分。
気軽に行ける”奥ひら旅”に出かけませんか?

そこで、ひらいろ17号では、そんな”奥ひら”の魅力を大特集!

ひらガール

今回は、奥ひらならではの「農家さん」をキーワードに素敵なお店をピックアップ!

枚方の東部地域(杉・氷室地区)を中心に、その里山での特色を生かし、農家の方々の新しい試みや、楽しく農業を行うチャレンジなどが行われています。
農家のみなさんの試行錯誤の日々や参加型農業への工夫には魅力がいっぱいです!
「そうだったんだ」という発見から広がる、身近な作物や農業の面白さに目を向けてみませんか?

▼これまでの奥ひら特集▼
おいしいもの編】【カラダを動かす編】【特産品プロジェクト編

目次

「奥ひら(枚方の奥)」の里山ファーマーズの魅力【奥ひらの農家さん編】

① ひらかた独歩ふぁーむ

大島さん(左)と 広報担当の六車さん(右)

「穂谷の里山風景を未来に繋ぐために」


2015年に穂谷の奥地にある4枚の畑から始まって、今では34枚の畑で野菜作りをする大島さん。

農業を続ける中で、里山の風景に魅力を感じたそう。海外でのワーホリや徳島など各地で身につけたBLOF理論に基づく科学的な有機栽培によって、美味しくて栄養価の高い野菜を育てています。

学生時代から「いつか農業をやってみたいな」という思いがあったという大島さん。
脱サラしてゼロから農業を学ぶことから始められました。

オーストラリアの農場で2年間、そして兵庫県の有機農家で住み込みで就農について学び、どうせなら生まれ育った枚方で、自分にしかできない農業に挑戦したいと、紆余曲折もありながらも「ひらかた独歩ふぁーむ」をスタート。

野菜と栽培方法のこだわり

イタリアントマトをはじめ、ベビーリーフ、水菜、ホウレンソウなどの様々な野菜を栽培しているひらかた独歩ふぁーむ。
中でも代表的な野菜と言える、イタリアントマトの栽培の様子を見せてもらいました。

イタリアントマトは果肉が厚くて水っぽくないので、トマト料理に最適です。
もちろん生でも美味しくいただけます。

人が中を通ることができる大きなトマトのトンネル

トマト以外にも、年間通して約30品目ほど工夫しながら作物を育てているのだそう。

「ひらかた独歩ふぁーむ」大島さんよりメッセージ

穂谷の里山が生み出す恵みを皆で分かち合い、この場所が今後も必要とされる場所であり続けてほしい。農業を通じて、風景を未来に繋いでいきたいと思っています。今後は枚方の皆さんと交流の機会を増やして、「枚方に農業があってよかったね」と思っていただけるよう頑張っていきます。

まずは、穂谷の農業とつながる”第一歩”として、だるまシールを目印に、ひらかた独歩ふぁーむで採れた新鮮な季節のお野菜を食べてもらえると嬉しいです!

ひらかた独歩ふぁーむ

★野菜が購入できる場所:もより市枚方市駅、樟葉駅、フレスト香里園、和幸カントリー倶楽部(土日)など
公式サイト:https://www.doppo-farm.com/
Instagram :@hirakata.doppo.farm
Facebook
お問い合わせは、公式サイト内 お問い合わせフォームから

② at the field

at the field 阿部さん

「ちょっと珍しい色や形にワクワクする農作物」

食卓が彩り豊かになるカラフルな野菜などを育てる阿部さん。
枚方・穂谷の厳しい暑さや、野生の天敵と戦いつつ、さまざまな野菜を作っています。

杉・五兵衛さんの農業スクールで就農を見据えて6年間学び、減農薬栽培にもこだわり、試行錯誤の日々。
通常の栽培時期を少しずらして秋にとうもろこしを育ててみたりすると、案外美味しい野菜ができたりする農業の楽しさや発見もあるのだそう。

また、ワクワクするような色鮮やかなものに注目していて、畑には色とりどりの珍しい野菜が育っています。

こちらの赤い実がなっているのは、オクラの遠い親戚のローゼルという作物です。
ハイビスカスティーや、砂糖につけてジャムにしたりして食べられています。ブラジルでは塩漬けして梅干しっぽく食べられているのだとか。

at the field 阿部さんからメッセージ

野菜を頑張って育ててるので、ぜひ食べてみてください!そして農業に興味がある方、いつでも仲間募集中です。一緒に穂谷で農作してみませんか?

新しい取り組みや、今後畑でのイベントもやっていきたいと思っているのでぜひチェックしてもらえると嬉しいです!

at the field

野菜が購入できる場所:トップワールド枚方店・イズミヤ枚方店・アトラクト・楠葉生涯学習市民センター(不定期)
(農業体験したい人も随時募集中です!)
Instagram :@at.the.field
お問い合わせ:InstagramのDMにて

③ Mani farm

「キャッサバの魅力と可能性を広めたい!」

ブラジルを代表する野菜「キャッサバ」を穂谷で育てている宮島さん。
適さない気候の中でも時期や育て方を工夫することで、穂谷でも立派なキャッサバが育ちました!

ブームにもなったタピオカの原料ともなるキャッサバは、スイーツ、ケーキ、コロッケなど料理の可能性は無限大です。

キャッサバ

19歳までをブラジルで過ごしていた宮島さんは、アマゾン地方で農園を営む団体の管理者として働いていたお父様の影響で、普段から畑のお手伝いをするのはもちろん、キャッサバが当たり前にある生活を送ってきたのだそう。

日本へ帰国し、日本ではキャッサバがなかなか手に入らないことを知り、自分で栽培をすることを決意されました。

どうにか広い畑を借りられないかと方法を探していたときに行きついたのが、とある企業が開講している有機栽培の研修講座。
その時の提携農家だったのが、穂谷で農業を営む「ひらかた独歩ふぁーむ」代表の大島さんでした。

大島さん

▼ひらかた独歩ふぁーむについて

キャッサバの可能性

主菜、副菜、さらにはデザートにまで使えるキャッサバ。
そのおいしい食べ方は無限にあるのだそう!

もちもち食感の「サイコロ」と呼ばれる、キャッサバを揚げたもの

デンプンを多く含むキャッサバを使うと、モチモチ食感で小麦粉不使用のグルテンフリーのスイーツも作れるのだそう。

ブラジルでは木の幹部分を燃料にしたり、最近はキャッサバの葉っぱも料理に入れて食べることもあるそうです。
キャッサバの可能性は無限大です!

研修畑で大体100本の苗から始めたキャッサバ栽培も、今では240~250株を育てています。
他にもパパイヤやローゼル、クマリ、パクチーなどの作物も試験的に育てているそうです。宮島さんは穂谷で新たな挑戦を続けています。

Mani farm 宮島さんからメッセージ

Mani farm 宮島さん

穂谷でのキャッサバ作りはまだ始まったばかりです。今はキャッサバの需要に対して、私の供給が追いついていない状況なので、今後は栽培する量を増やしていきたいですね。

キャッサバの魅力と可能性を皆さんにもっと知っていただくためにも、ゆくゆくは収穫体験もやっていきたいです!

Mani farm

お問いわせ:InstagramのDMより
Instagram :@hirakata.mani.farm

④ 里山農園テロワール

「家庭菜園の一歩先。里山穂谷の自分専用畑で癒しの週末を過ごす」

穂谷の入り口に位置する古民家を拠点に、週末農業スクールなどを運営しているテロワール。

現役の農家さんから座学と実習を通して農業を学び実践できる「農ガクLab」や、農業体験ができるサブスクなどがあります。

里山農園テロワールの拠点となっている古民家

穂谷地区を守るべく”農園をもつ新しい暮らし”を提案し、穂谷の農家の方から直接学ぶことができます。

先にご紹介した、「ひらかた独歩ふぁーむ」の大島さんや「at the field」の阿部さんも講師を務めています。

①週末農業スクール 農ガクLab

「農ガクLab」は農薬に頼らない昔ながらの農法と、理論に基づいた有機栽培が学べる週末農業スクールです。

農ガクLabの様子

主に30〜50代と幅広い世代の方が通われているそうで、座学は毎月1回、実習は毎月2回あります。

どうしたら美味しい野菜を育てられるのか、なぜ肥料を使うのか、などを座学では学び、実戦では支柱の立て方から穂谷の農家の方から直接、農業を学ぶことができます。

②コミュニティファーム

週末レンタル農園は、穂谷にある畑の一部を自分専用畑として借り、好きなものを育てることができます。
コンセプトは「里山に農園を持つ新しい暮らし」

自然豊かな穂谷の地で、心身ともにリフレッシュできる週末を過ごせます。

道具や資材などはテロワールで借りることができるので、手ぶらで気軽に野菜作りができるのが嬉しいポイント。
定期的に通えない方に向けて、栽培のお手伝いをしてくれるサポートプランや、現役農家さんに自分の畑を見てもらえるアドバイザー制度もあります。

③野菜と体験のサブスク

最後にご紹介するのは、事前契約することで野菜の売れ残りを減らし、フードロス削減にも繋がる取り組み「CSA(地域支援型農業)」をモデルに考案された「野菜と体験のサブスクリプションサービス」です。

野菜の栽培時期に合わせて、月に一度農家さんと一緒に畑作業を行います。
作業は収穫だけではなく、栽培に関するさまざまな作業を体験することができます。

農家の方と一緒に作業できるので、野菜作りをやってみたいなと思っている初心者の方にもおすすめです。

at the fieldの阿部さんが育てたバタフライピーのハーブティー

穂谷の農家さんが丹精込めて育てている魅力あふれる農作物の採れたてを味わえたり、今、ここにあるリアルな知識を深めることができます。

里山農園テロワールからメッセージ

里山農園テロワールでは、非日常を体験して日々のストレス社会から解放される、農業のある新しいライフスタイルを提案しています。

穂谷は大阪市内からも通いやすいので、週末に手軽にリフレッシュできる場所になるはずです。

実は穂谷には農家不足による耕作放棄地があるのですが、私たちの取り組みで市外からも沢山の人に穂谷を訪れていただき、地域のファンを増やしていきたいです。

将来的に穂谷で農業やってみたいな、と思ってくださる方が増えていくと、耕作放棄地の問題解決にも繋がっていくと思っています。

テロワールの古民家が穂谷の入り口にあるように、農業を通して穂谷を好きになってもらえる”きっかけ”になれたら嬉しいです!

里山農園テロワール

住所:大阪府枚方市穂谷2丁目6-1
お問い合わせ:公式サイト内お問い合わせフォーム
公式サイト:https://terroir-farm.com/
Instagram :@terroir261


いかがでしたか?
「奥ひらの農家さん」をキーワードにご紹介しました!

大阪と京都、奈良の県境にある里山、穂谷地区「奥ひら」の魅力はますます深まりそうです。

穂谷で作った、より美味しいものを食べてほしい。

奥ひらの自然で実る様々な農作物に込められた、農家のみなさんの思いがこれからももっともっと実っていきますように。

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