「百年続く花火大会を目指す」知られざる水都くらわんか花火大会の舞台裏。2025年9月21日(日)淀川河川公園にて開催!

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今年も開催!「水都くらわんか花火大会」

2025年9月21日(日)に今年も「第4回 水都くらわんか花火大会」が開催されます。会場は、淀川河川公園の枚方地区と大塚地区の2か所を予定。

当日は昼の15時からイベントがスタートし、キッチンカーや音楽ステージ、こども縁日など、一日を通して楽しめるプログラムが盛りだくさんです。

飲食ブース

そして、いよいよ夜のメインイベント――

花火の打ち上げは、19時10分からスタート予定。

この時間から夜空に広がる光の演出が始まり、19時30分には5,065発の花火が打ちあがります。

さらに、今年はドローンショーといった新たな演出も加わり、より一層心に残る時間になる予定です。(こちらは後ほど詳しくご紹介します)

水都くらわんか花火大会の魅力は「打ち上げ数の多さ」や「にぎやかな演出」だけではありません。

実はこのイベント、地元の人たちの”想い”によってつくられている、手づくりの花火大会なのです。

井關さん

「百年続く花火大会」を目指しています。
この街で生きていく人たちの”思い出”や”感動”、”絆”となるような花火大会にしたいです。

そう語ってくれたのは、一般社団法人都くらわんか花火大会・代表理事の井關拓史さん。

ここからは、井關さんの言葉を通して、その裏側にあるストーリーをのぞいてみましょう。

枚方の夏に欠かせない「水都くらわんか花火大会」の10年のあゆみとこれから

「第1回水都くらわんか花火大会」のようす

枚方の夏の風物詩として、年々存在感を増している「水都くらわんか花火大会」。ゼロから始まった挑戦は、地域の想いとともに10年間歩んできました。

ゼロからの挑戦は、2015年、75発の打ち上げから始まった

ひらガール

そもそも、花火大会を始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

井關さん

枚方といえば、ひらパーだけじゃない。地域に胸を張って誇れるものがほしい。そんな想いを抱いていたとき、辿り着いたのが「花火大会」というアイデアでした。
行政に頼らず、市民である自分たちの手でやってみようと2015年に動き出したのが始まりです。
初めての花火大会はわずか75発。すべてが手探りの挑戦でした。

ひらガール

当初はどのような体制で始めたのですか?

井關さん

本当に数人の仲間と一緒に、見よう見まねでやっていたような感じです。花火の打ち上げ方法や河川敷の許可の取り方もわからず、手探りの連続でした。

「完全民間」で挑んだ、前例なき花火大会。行政に頼らず動いた理由

ひらガール

花火大会といえば行政主導のイメージがありますが、なぜ民間での開催にこだわったのでしょうか?

井關さん

最初から「行政に頼るのではなく、自分たちの力でやる」という覚悟がありました。行政に任せると動きが遅くなる部分もあるし、やりたいことが制限される可能性もある。それよりも、フットワーク軽く、民間ならではのやり方で挑戦したかったんです。

ひらガール

行政との関係性はどう築かれてきたのですか?

井關さん

最初は理解を得るのに時間がかかりましたが、続けていく中で「ちゃんとやってるな」と思ってもらえるようになって、今では協力的な関係になってきました。

コロナ禍を”準備期間”に。ついに誕生した『水都くらわんか花火大会』

「第1回水都くらわんか花火大会」のようす
ひらガール

コロナ禍でイベント開催が中止になった2020年と21年の2年間、どのように活動を続けていたのですか?

井關さん

コロナ禍を「止まった時間」と捉えるのではなく「準備期間」と捉え、体制を整えてきました。花火を打ち上げることはできなくても、理念を練ったり、仕組みを整えたり、仲間を増やしたりできたんです。

ひらガール

『水都くらわんか花火大会』が始まったのはいつですか?

井關さん

2022年に本格始動しました。発数も4,995発にまで拡大し、名前も『水都くらわんか花火大会』として生まれ変わりました。この年は、コロナ禍前の5倍の25万人の来場者数を記録しました。

分断ではなく共創を。対立を越え、子どもたちに見せたい未来

ひらガール

地域や関係者の間で、意見の対立やすれ違いはありませんでしたか?

井關さん

もちろんありました。でも、”自分ごと”として関わってもらうことを大切にしていたので、対立も「乗り越えるプロセス」として捉えてきました。

ひらガール

今、どんな未来を子どもたちに見せたいと思っていますか?

井關さん

分断や対立ではなく、「一緒に作る喜び」を感じられる社会を目指しています。花火大会はその象徴であり、みんなで何かを成し遂げる体験を届けたいんです。その一環として、地域の子どもたちにもその想いが伝わるよう、学校で花火大会についての授業も行っています。

「100年続く花火大会」を目指して。最大の使命は”安全”と”継続”

ひらガール

今後の花火大会について、どんなビジョンを描いていますか?

井關さん

目指すのは”100年続く花火大会”です。派手さよりも、いかに持続可能にしていくか。だからこそ一番大切なのは「安全」です。

ひらガール

継続のために、どんな取り組みをしているのですか?

井關さん

現在、運営には78名、当日は約700人ものボランティアが関わってくれています。
ゴミ拾いや警備などを地域の方と一緒にやることで「自分たちの花火大会だ」と感じてもらえる場づくりを大切にしています。
関わる人が増えるほど、この花火大会は未来へと続く確かな土台になっていくと信じて、活動しています。

今年の見どころは? ドローンショー&追悼花火の特別演出

灯篭流しの伝統を受け継ぎ、戦没者をはじめ、過去に亡くなられた方々を思う気持ちを込めて、今年の水都くらわんか花火大会では新たな試みが行われます。今回の花火大会の最大の見どころについても、井関さんにたっぷりお伺いします。

花火は合計5,065発、うち100発は追悼花火

ひらガール

今年の花火大会の見どころを教えてください。

井關さん

今年は特別演出として、ドローンショーと追悼花火を実施します。19時10分から約20分間の特別プログラムを予定しています。その後、19時30分から30分間かけて、メインの花火を打ち上げます。

ひらガール

打ち上げ数は昨年と比べていかがですか?

井關さん

昨年は5,087発でしたが、今年は5,065発とやや減少しています。ただ、その中に新たに追悼花火を加え、より意味のある内容にブラッシュアップしました。地域の歴史や文化を振り返るきっかけになったらと思っています。

ひらガール

追悼花火を加えた理由を教えてください。

井關さん

実は、この花火大会の原点には深い歴史があります。約60〜70年前まで、この場所では戦没者への想いを込めた灯籠流しが行われていました。お盆の時期に花火大会が多いのもそのためです。

淀川の流れが速いことなどの問題で中止となった後、花火大会という形に生まれ変わりました。私たちは、見る人それぞれの想いを込められる、より深い意味を持った花火大会にしていきたいと考えています。

まちぐるみでつくる”水都音楽祭”

水都くらわんか花火大会は、花火だけでなく、地域全体が連携して作り上げる「水都音楽祭」としても知られています。今年も音楽、食、そして子どもたちも楽しめる充実のプログラムが用意されます。

ひらガール

音楽イベントについて教えてください。

井關さん

今年も地域の音楽シーンを盛り上げる「水都音楽祭」を開催します。厳しい予選を勝ち抜いた実力派アーティストたちが、花火大会の会場で音楽を披露してくれます。会場の各所に設置されたステージで、様々なジャンルの音楽を楽しんでいただけます。

ひらガール

家族連れでも楽しめる企画はありますか?

井關さん

会場内には子どもたちが楽しめる「こども縁日」エリアを設置します。地元企業による体験型のPRブースや、懐かしい縁日の屋台、ドリンク販売なども実施します。花火大会の醍醐味である屋台グルメをより本格的な形で提供します。

ひらガール

飲食の準備状況を教えてください。

井關さん

今年も選びきれないほどの多様な料理を提供する100台以上のキッチンカーが集結します。地元の人気店から話題の移動販売車まで、バラエティ豊かな飲食が楽しめます。枚方の名物グルメはもちろん、花火観賞にぴったりな屋台メニューも豊富に取り揃えています。

縁日ブース

実行委員会78人×ボランティア700人×警備1,000人超 市民の力で作り上げる大規模花火大会の舞台裏

水都くらわんか花火大会は、完全に市民が主体となって運営される一大イベントです。実行委員会の78人を中心に、700人に及ぶボランティアスタッフと1,000人を超える警備体制が一つになり、約25万人の来場者を迎え入れる舞台裏に迫ります。

実行委員会の方たち
学生ボランティアの方たち
ひらガール

この花火大会の運営体制の特徴を教えてください。

井關さん

私たちの最大の特徴は、完全な市民主導型の運営です。関西圏で、25万人規模の花火大会を市民だけで企画・運営し、1億5000万円の予算を集めている例は他にないと思います。外部の運営会社に頼らず、駐車場の手配から全てを市民の手で行っています。

ひらガール

資金面での課題はありましたか?

井關さん

初年度は約1500万円の赤字で、かなり厳しい状況でした。しかし、翌年度には黒字に転じ、今年も黒字の見込みです。現在は約300社からの協賛をいただき、有料席の販売を含めると500社近くの支援をいただいています。

ひらガール

次世代にどのように繋げていく予定ですか?

井關さん

花火大会は一夜限りのイベントですが、その成功のために多くの人々が年間を通じて準備を進めています。現在、実行委員会は80人体制で、中には10年間継続して携わるメンバーもいます。各メンバーに「自身の分身を育てる」ことをお願いしています。全てのスケジュールやタスクを細かく文書化し、確実な技術継承を目指しています。

ひらガール

将来的なビジョンをお聞かせください。

井關さん

5年後には次世代へのバトンタッチを視野に入れています。「繋ぐ」という仕組みづくりが、100年続く花火大会への鍵だと考えています。実際に、子どもの頃に授業を受けた高校生がボランティアとして参加するなど、好循環も生まれ始めています。
様々な課題はありますが、「自分たちの思いを具現化していく」という信念のもと、地域に根付いた伝統行事として発展させていきたいと考えています。

▽第1回目の詳しいレポはこちらの記事をご覧ください▽

「水都くらわんか花火大会2025」概要

有料席のご案内

花火打ち上げ場所に近いエリアから花火を観覧することができる有料席も販売されています。

6名テーブル席:42,000円
4名テーブル席:32,000円
バリアフリー席:42,000円
ペアイス席:12,000円
イス席:4,800円(単独席)
シート席:30,000円
カメラ席:10,000円

観覧席の申し込み方は、e+(イープラス)およびローソンチケットでのオンライン購入が可能です。

また、海外からのお客様にも楽しんでもらえるよう、各種海外向けセラーでのチケット購入も可能にする準備を進めています。

詳しい座席の種類や購入に関しては下記公式サイトを御覧ください。

開催概要

■第4回水都くらわんか花火大会
日時:2025年9月21日(日)
開催時間:15:00~20:00
花火打上時刻:19:10 (予定)
打上発数:約5,065発
(枚方・高槻・交野市で前年に生まれた子どもの数 出生数の合計4,965発+追悼花火100発)
最大号数:8号
雨天対応:雨天決行 荒天中止
会場:
淀川河川公園枚方地区(枚方会場)(予定)
淀川河川公園大塚地区(高槻会場)(予定)
イベント内容:
企業PRブース(こども縁日) / 水都音楽祭(音楽ステージ) / キッチンカー / 飲食ブース / ドリンク販売など

主催:一般社団法人水都くらわんか花火大会
TEL:050-5799-1139(平日10:00〜19:00)

お問い合わせ先:水都くらわんか花火大会

協力:一般社団法人くらわんか観光マネジメント / 一般社団法人高槻青年会議所

花火打ち上げ会社:株式会社マルゴー

公式サイト:https://suito-kurawanka.jp/
Instagram:@suito.kurawanka
XFacebook

◇ ご協賛のお申し込みは8月21日(木)まで。100口以上の場合7月31日(木)まで

締め切りまであとわずかとなっております。協賛をご検討いただいている方は、ぜひお早めにお申し込みください。

【締め切り】
2025年8月21日(木) 23:59

【協賛金】
1口1万円~
法人、個人を問わずお申し込み可能です。

【特典】
・公式WEBサイトへのお名前掲載
・花火打ち上げ時のお名前読み上げ
・当日冊子への記載
など金額に応じて特典がございます

▽詳しくは公式サイトを御覧ください▽

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