大阪府枚方市の名物料理って何?
みなさんは枚方の名物といえば、何を思い浮かべますか?
手土産としては、暁(あかつき)や味噌、お芋巻き、くらわんか餅が有名だったりしますが、お店で食べられるお料理では何があるのでしょうか?
「パッとは思い浮かばない…でも枚方からならではの美味しいものを食べてみたい!」という方におすすめの料理を今回の記事ではご紹介していきます。
今回は割烹藤さんで提供されている枚方の名物料理から、河内素麺・ごんぼ汁・くらわんか鮨の3つをご紹介していきます。
【今回紹介する枚方ゆかりの郷土料理】
・河内素麺(かわちそうめん)
・ごんぼ汁
・くらわんか鮨
今回取材にご協力いただいたのは、京阪枚方公園駅から徒歩3分の場所にある割烹料理屋「割烹 藤」代表の藤下悟史さんと、板長の藤下恭之さんです。
▲板長の藤下恭之さん(左)と代表の藤下悟史さん(右)
ここからは枚方名物を紹介していきます!
●河内素麺(かわちそうめん)
河内素麺は、細さ・真っ白な色・コシが大きな特徴の枚方名物の1つです。
割烹 藤で使用する河内素麺は、全て枚方市津田西町にある枚方で唯一河内素麺を製造されている「藤井米穀店」から直接仕入れをされています。
藤井米穀店に毎年予約をして仕入れていますが、人気で売り切れてしまったこともあります。
▼藤井米穀店の河内素麺製造の様子
(河内素麺づくりについては改めて別記事で特集いたします!お楽しみに。)
箱に詰められた河内素麺を特別に見せていただきました!
趣深い大きな箱に敷き詰められた河内素麺からは、その上品さが伝わってきます。
箱を開けると入っている、手のひらサイズの紙には、素麺を作っている様子が描かれた藤井米穀店と「河内名産 寒製手延 河内素麺」そして店の名前「津田 ふじい」の絵と文字が記されています。
決して派手ではないのですが、ピシッと並ぶ河内素麺には謙虚な上品さを感じました…!
河内素麺のおすすめの食べ方は?
割烹 藤では「温かい」「冷たい」どちらの食べ方も用意されており、暖かい時期は冷たい素麺、寒くなってくると温かい素麺がそれぞれ人気です。
そんな中、板長の恭之さんのおすすめの食べ方は実は、冷たい河内素麺だそうです!
もちろん温かい食べ方でも美味しいのですが、
冷たい方が、河内素麺ならではのコシをより感じやすいです!
ツウのお客様は、寒い日でも冷たい河内素麺を選ばれますよ。
河内素麺の調理ポイントは茹でたらすぐに〇〇すること!
次に河内素麺を調理するところを見せてもらいました。
割烹 藤では河内素麺を茹でる時間は「2分」と決めているそう。沸騰しているお湯に合わせて、細い素麺がくるくると踊ります。
茹で上がったらすぐに氷水に入れます。麺をキュッと引き締めるためです。河内素麺の美味しさを際立たせるポイントだそう!茹であがった河内素麺は、その白さがよくわかります。
お皿に素麺を持ったら、だし巻き卵やエビ、ナスなど色とりどりの具材を丁寧に1つずつ盛り付けます。
完成した「割烹 藤」特製の河内素麺がこちらです!真っ白な河内素麺に、色鮮やかな旬な具材が美しく、まるで芸術品のようでうっとりしてしまいます。
【ひらいろ編集部の感想】
取材をした中で、河内素麺の調理ポイントやおすすめの食べ方、旬で色鮮やかな具材のセレクトなど「河内素麺をいかに美味しく食べてもらうか」へのこだわりと強い想いを感じました。
お話いただいていた通り、普段食べる素麺と違って確かに河内素麺には”コシ”があり、素麺にコシがあることに少し驚きました。そうめんつゆに麺と具材を浸して食べたり、柚子胡椒をつけて素麺だけでいただきました。
素麺だけで食べても、具材と食べても本当に美味しく、ツルツルと食べているとああっという間になくなってしまったのが寂しかったです!笑
生産量が少なく貴重な河内素麺を、ぜひ食べに行ってみてくださいね!
藤井米穀店さんから河内素麺をたくさん仕入れているので、基本的には年中ご用意していますが、毎年5月ぐらいに新物が届いて、順次出していくので、来年の3〜4月ごろには完売になってしまう可能性もあります。
気になる方はお早めに。
●ごんぼ汁
江戸時代、京都、大阪を結ぶ流通経路である淀川を行き来する三十石船に小さな船が
『割烹 藤』公式サイトより
酒、くらわんか。ごんぼ汁くらわんか!
と言って食べ物や飲み物を売られており、その船を「くらわんかぶね」と言って枚方宿の名物になり今も続く当時の具材・献立を再現した一品です。
ごんぼとは「ごぼう」のことで、お出汁に卯の花を使ってあるのが特徴です。
ごんぼ汁の「ごんぼ」とは「ごぼう」のことを指します。名の通り、ごぼうがたくさん入った、具沢山の汁もの料理です。
材料はとてもシンプル。
【材料】
・ごぼう
・うす揚げ
・鶏肉
・かつおだし
・おから(卯の花とも呼ぶ)
お味噌汁のようにみえますが、味噌は使わないんですか?
味はかつおだしと、おからで決めていますね。
昔からの作り方をずっと変えずに提供しています。
【ひらいろ編集部の感想】
シンプルな材料と味付けなのに、具沢山でしっかりと味がついています。優しい味でほっとできるので、老若男女問わずみんなに好まれるような枚方名物だと思いました。主張が強すぎないのに、また食べたくなる。そんなお料理です!
●くらわんか鮨(ずし)
淀川に繋がる「桂川」「宇治川」「木津川」三川合流をイメージしております。
『割烹 藤』公式サイトより
国産の鰻蒲焼き・胡瓜塩漬け・小鯛笹漬け・鮨飯には、枚方市の市花である菊の花を混ぜ込んでおります。
鰻・胡瓜・小鯛と、贅沢な具が乗った押し寿司のくらわんか鮨は、手土産にもぴったりな枚方名物です。
割烹 藤ではイートインのメニューで食べることもできますし、テイクアウトでも売られています!注文が入ってから手作りしてもらえます。
お寿司を包む竹皮と帯が、風情あって素敵なんです!
センスの良い枚方の手土産になること間違いなしです♪
枚方名物を食べる・買うなら「割烹 藤」
今回取材にご協力いただいた「割烹 藤」では、旬の食材を用いたお料理や枚方名物も堪能することができます。
枚方名物や和食はもちろん、大阪の中央市場から毎日仕入れている新鮮なお魚を使った料理やデザートも人気で、創業の1979年からずっと枚方で愛され続けているお店です。
女子会や宴会、家族や友人との食事など、幅広い世代のあらゆるシーンにおすすめです♪
こちらは取材時におすすめとして教えていただいた割烹 藤の「揚げわらびもち」です。
板長の恭之さんは大の甘党だそうで、月替わりでデザートも考案されています。その中でも揚げわらびもちは特にイチオシだそう!わらびもち、黒蜜も手作りです。
人気なので揚げわらびもちは定番化しているんです。
多分わらびもちを揚げたのは僕が初めてじゃないかな!笑
とろっとろのわらびもちと、サクッとした衣、そして黒蜜ときな粉の組み合わせが、甘いもの好きにはたまらなく美味しかったです!
新食感で、もしかしたら世界中でここでしか食べられない、割烹 藤の「揚げわらびもち」。ぜひ一度食べてみてくださいね!
住所:大阪府枚方市伊加賀東町5-33
電話:072-841-2415
営業時間:11:30~14:00・17:00~21:00(L.O.20:30)
定休日:水曜日
アクセス:京阪「枚方公園駅」より徒歩2分
駐車場:なし
公式サイト
Instagram:@kappou_fuji
以上、枚方名物の料理を3つご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
枚方市民の方やそうでない方にもおすすめしたい枚方名物料理なので、ぜひ一度食べてみてくださいね!
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