美味しいおやつと、本を楽しむ。読書好きの店主が、読書好きのために作った空間
2024年5月にOPENした「float」は京阪樟葉駅から徒歩13分。樟葉宮表参道商店街の通りにある”本の読めるカフェ”です。

ひとりの時間を心ゆくまで過ごしてもらえるよう、シンプルな佇まいに、座り心地を重視した椅子など、隅々までこだわりが行き届いています。

お店はテーブルに9席と、窓向きに設置された2席の計11席。

日差しが程よく入りながらも、読書の邪魔にならない程度が心地よいです。

今回はそんな、本の読めるカフェ「float」をご紹介します。
住所:大阪府枚方市楠葉野田1-30-12
営業時間:
火水木 12:00〜18:00
金土 12:00〜21:00
定休日:日・月(日曜日は不定期イベント開催)
アクセス:京阪電車 樟葉駅から京都方面に向かって徒歩13分
駐車場・駐輪場:駐車は近くのコインパーキング・駐輪スペースあり
Instagram:@float_from_
Webサイト:https://float-from.com/
▼地図ではこちら

とってもオシャレで、安らぎを感じる空間がステキ!
以前は、くずはで「まめのき珈琲」を運営


float 店主の丸本小夏(まるもと こなつ)さんは、2022年の秋ごろまで同じくずは内で「まめのき珈琲」をお母様と経営されていましたが、建物の老朽化に伴ってやむなく閉店。
その後、お酒を楽しむレーズンバターサンド〈trois raisins〉をオンラインショップで販売したり、京都で間借りカフェをしながら次のお店の準備をしていました。
けれど思いのほか早く、いまのお店をスタートさせることになったといいます。


「まめのき珈琲が閉店するときに〈未来のコーヒーチケット〉というのをお渡ししたんです。そこには”2025年秋のオープンを目指して頑張ります”って書いてたんですけど、それを持ってきてくださったお客様には、「1年半も早まってるやん」ってよく言われます(笑)」
まめのき珈琲閉店後、京都で間借りカフェをしたり、発送限定でお菓子ブランドを始めたりしたけれど、ご自身の中ではやっぱりお客様の顔が見えるかたちが良いと思われます。


「以前ケーキ屋でアルバイトをしていた時の接客が面白かったんです。お客様が求めているものを提案できたりして、買いにくるお客様の癒しと活力になってることにやりがいを感じていました」
その経験からも、あらためて対面のかなうお店づくりをすることにします。


本の読めるカフェがほしかった


考えたお店のコンセプトは”本の読めるカフェ”でした。
「私は読書が好きなんですけど、家以外の場所で集中して読める場所がなかなかなくて。カフェでも長居すると気を使っちゃいますし。それって何か、祝福されている読書ではないなと思って」


「間借りカフェをしていた時に、”静カフェ”という静かに本を読むイベントを試しに開いてみたところ、手応えを感じました。もっと本を読むという行為そのものを楽しめるサービスに出来ないかと思いました。読書に集中できるような空間。それをお店の中心にしようと決めて、このコンセプトに至りました」


そのコンセプトをお母様に話した時のこと。小夏さんは意外なことを知りました。
「うちは代々、本屋の家系だったんです。両親も祖父母も本屋さんの経験があって、これは知らなかったんですが曾祖父も古書店をやっていたんです。だから、ベースはカフェだけど、私も本を重要なところに置いて店を始めたいと思ったので、母には『やっぱり血なんやな』って言われました(笑)」



運命的ですね!!







本に関する様々なイベントや試みも考え中だそうなので、これからの企画が楽しみですね!
「float」という名前に込められた意味
float(フロート)は、英語で「浮く」という意味。
そこには、小夏さんの苦しい時期の体験がきっかけとしてありました。


「まだ今後の方向性に悩んでいたとき、初めてメンタルを崩したんです。その頃は一人暮らしを始めたり、人に会わずに過ごす時間も増えていたので。
でも仲の良いお友達のおうちにご飯を食べに行く予定があって、そこに行けば、その友達に会えれば多分私は大丈夫な気がする、そんな場所があると思えたこと。もうひとつは、ある映画のセリフを思い出したことが持ち直すきっかけとなりました」


それは有村架純主演の『ちひろさん』という映画。
色んな人の色んなことを抱えすぎて沈んでしまった主人公に、以前の職場の店長であるリリー・フランキーが言ったセリフでした。
「今しんどいんだったら、無理しなくても沈んでたらいいよ。人間の体はちゃんと浮くようにできてるからって。そんな感じのセリフでした」
“ゆっくり自分のためだけの時間を過ごしてもらい、浮かんでもらえたら”
そんな思いから、お店の名前を「float」にされました。
「来られた方の”癒しになる場所”にしたい」小夏さん。


ちょっとした特別感が感じられるお店づくり
長く座っていられる椅子や、食器も一部オーダーメイドで作ってもらっているというこだわりぶりは、全てお客様に心地よく過ごしてもらうため。主張しすぎず、シンプルな装いで設えてあります。








「普段の生活よりちょっと特別感の感じるお皿。いつもより少し丁寧に美味しく感じられる食事。そういう体験を少しでも感じてもらい、それを日常に持ち帰ってもらえたらいいなと思っています」


主なフードメニュー
月替わりの「おやつ3種食べ比べプレート」


自他共に認めるチーズケーキオタクだという小夏さん。「おやつ3種」と言っても、ほぼチーズケーキなんだそうです。
毎月、季節であったり、気分などでいろんな組み合わせのチーズケーキを作られています。


「洋ナシとカルダモンと金木犀のレアチーズケーキ」や「いちじくと塩キャラメルのベイクドチーズケーキ」「ピスタチオのバスクチーズ」など、意外な組み合わせが面白いケーキの数々。それでいてしっかりバランスも考えられています。
どれも濃厚で奥深い味わいです。
このプレートひとつで、味もボリュームも満たされ、贅沢な気分になること間違いなしの一皿。


各種 焼き菓子


焼き菓子の種類も豊富。その時々で品揃えも変わっているので、飽きの来ない楽しさがあります。
お店で食べて、仕事頑張るときのおやつ用に、と買ってくださる方も多いそうです。




他にも、予約開始すると瞬く間に売り切れになる、大人気の”お酒を楽しむレーズンバターサンド〈trois raisins〉(トロワレザン)”も置いてあるのが嬉しいところ。
グラノーラ〈木ノ実時雨〉


実は大学の時は管理栄養士の勉強をされていた小夏さん。その知識を活かして、美味しく健康的なお菓子の開発にも力を入れます。
日々のカラダに取り入れるものはやっぱり大事。楽しみながら食べられて、健康的なお菓子を作れないかと思って開発したのが、このグラノーラです。


栄養バランスも計算されていて、朝ご飯にグラノーラとヨーグルトを一緒に食べたときのPFC(タンパク質/炭水化物/脂質)が理想値になるようなバランスで作られているそう。
組み合わせも面白く、定番の味から季節限定のものまで5種類が用意されています。


さらにグラノーラはfloatのオンラインショップや、現在TOP WORLDや枚方モールにある「Syuku56」など、枚方市内外で7店舗(取材時)に置いてあるそうです。
さまざまな種類のドリンクも
カンキツスタンド 柑橘100%ジュース


広島県の尾道が大好きでよく旅行するという小夏さん。
現地で見つけて惚れてしまったお店「カンキツスタンド」による、濃厚な100%のストレートジュース。
柑橘ジュースは全部で約20種類あるそうで、数ヶ月ごとにお店に置いてるラインナップも変わるそう。そのままかぶりついてるような柑橘の良さが出ています。
ちなみに「カンキツスタンド」とドライオレンジのグラノーラを開発して、コラボレーションも実現!
小夏さんのバイタリティに驚かされます。
アルコールも豊富
アルコールも豊富で、ミードという微発泡で低アルコールの蜂蜜蒸留酒や、チャイのクラフトジンなど、小夏さん厳選の普段あまり飲まれない変わったお酒が用意されています。
1人のご褒美時間にちょっとお酒飲みながら読書をするのも良いのではないでしょうか。
店主 小夏さんからメッセージ


読書好きの方や、お家ではなかなか本を読めない方。他にも、お母さんが家事や育児から少し離れて”自分のコップを満たす時間”にできる場所にしてもらえたら嬉しいです。


店舗概要
住所:大阪府枚方市楠葉野田1-30-12
営業時間:
火水木 12:00〜18:00
金土 12:00〜21:00
定休日:日・月(日曜日は不定期イベント開催)
アクセス:京阪電車 樟葉駅から京都方面に向かって徒歩13分
駐車場・駐輪場:駐車は近くのコインパーキング・駐輪スペースあり
Instagram:@float_from_
Webサイト:https://float-from.com/
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