宮崎県産の霧島鶏×厳選ワイン。夫婦で育んだ美食の隠れ家
京阪楠葉駅から静かな住宅街を少し歩いたところにある鶏小路。店内に一歩足を踏み入れると、炭火焼きの香ばしい匂いと、棚いっぱいに並ぶワインボトルが、訪れる人の期待を高めます。



今回は、2025年3月1日で22周年を迎えた、夫婦二人三脚で育んでこられた鶏料理とワインの専門店「鶏小路」さんをたっぷりご紹介します。

宮崎県霧島から直送される店の看板メニュー「霧島赤どり」と「霧島どり」を使った料理の数々や明るくて楽しい店主の安達夫婦の笑顔が魅力のお店です!
住所:大阪府枚方市南楠葉1丁目14-14田原ビル1F
電話:072-867-5420
営業時間:月、木~日、祝日、祝前日:18:00~22:30(料理L.O.21:30・ドリンクL.O.22:00)
定休日:火・水(12月、1月は営業日)
アクセス:京阪電車「樟葉」駅から徒歩11分
駐車場:無
Instagram:@torinokouji
webページ:鶏料理&ワイン 鶏小路
▼地図ではこちら
地域に愛される「鶏小路」の秘密
お店をはじめたきっかけ


店主の安達さんは、学生時代に飲食店でアルバイトをした経験から、自分が作った料理で喜んでくれるお客さまの笑顔を見るのが大きな喜びだと感じ、「いつか自分のお店を持ちたい」と考えたことが夢の原点となったといいます。


一度は一般企業に就職し、10年間サラリーマンを経験。10年間で社会のしくみを学んだことで、改めて「やはり飲食店をやりたい」という気持ちが強くなり、退職。その後、数店舗の飲食店で経験を積み、ついにこの場所で独立開業を果たしました。
店名の由来-交通事故が転機に「鶏小路」誕生秘話


当初は居抜きで入ったこともあり、ザ・居酒屋風のスタイルでスタートしました。刺身や揚げ物など一般的な居酒屋メニューがたくさんあったそうで、お酒の種類も様々。少しずつお客さんも増えていったそうです。
ところが、店を始めて間もない頃、安達さんは車の交通事故で重症を負い、4か月間の入院を余儀なくされました。


安達さんが入院している中でも、予約でいっぱいだったお店を閉めるわけにはいかず、料理経験の少なかった奥さまがたくさんのメニューを鶏料理中心に絞って、1人で店を守り抜きました。奥さまが作る鶏料理は大評判で、さらにお店の人気が高まっていったそうです。


ちなみに、奥さまはもともと鶏料理が苦手だったのですが唯一、霧島鶏だけは美味しく食べられたそうで、今の看板商品になっている霧島鶏はその時からずっと続けられています。




その時期に確立した鶏料理の評判と、安達さんのワインへの情熱が重なり、「鶏料理とワイン」をメインにした現在のスタイルが確立したのです。
実は、オープン当初の店名は、気軽にお客さまに来ていただきたいという思いから「くるくるパー」というユニークな名前でした。しかし、鶏肉を扱うようになってから、その店名がそぐわないと感じるように。
そこで、お二人の故郷である京都の地名にある「〇〇小路」という響きを気に入り、現在の「鶏小路」という落ち着いた大人の雰囲気にぴったりの店名に改めたといいます。


さらに、2022年にはテレビ番組の取材を受け、長年にわたる地域貢献が評価され、なんと「人間国宝」に認定されるという栄誉に輝きました。これは、鶏小路が地域に愛される存在であることを改めて証明する出来事となりました。
鶏小路が目指す”人と人をつなぐ”温かい場所


「お客様に、最高の料理とワインを楽しんでいただきたい」。安達さんの言葉には、食を通じて人々を幸せにしたいという強い想いが伝わってきます。
そんな安達さんの想いは、お店の運営だけにとどまりません。
〇鶏小路の婚活サポート


「良い出会いがあれば」というお客様の声に応え、結婚相談所「リボーン」の運営も行っています。食事会をきっかけに結婚に至ったカップルも数多くいるそうで、まさに「縁結びの場」とも言えるでしょう。



なんと、成婚者数40名、カップル数80名の実績も出ているのだとか。本当にすごいですね!
〇ワインスクールと地域イベント
2012年には「hanaくずは商店街」を立ち上げ、地域のイベントを企画。特にくずは地域でワインの消費が多いことに気づき、ワイン会やワイナリーバスツアーを開催したり、ワインスクールを立ち上げることで、ワインを通じた新たなつながりが生まれています。












小難しい話ではなく、ワインの背景にある物語や見た目のかわいさを伝え、ワインをもっと気軽に楽しんでほしいという思いで、料理に合わせるおすすめのワインを楽しく紹介しています。


「ワインは難しいものではなく、気軽に楽しめるもの」と安達さんは言います。
鶏料理との相性を考えながら、お客さまの好みに合うワインを提案してもらえるので、ワイン初心者も安心して楽しめます。
鶏小路の定番メニュー
◯【名物】霧島鶏もも炙り焼き(霧島鶏/霧島赤鶏各200g)1,980円(税込)


鶏小路で一番おすすめは、宮崎県・霧島産の「もも炙り焼き」。「霧島赤どり」は歯ごたえが特徴で、「霧島どり」はほどよい弾力が楽しめます。たっぷりの九条ネギと一緒に食べれば、鶏の旨味とネギの甘み、柚子胡椒の辛味が三位一体となり、絶妙な味わいを醸し出します。


安達さんにおすすめいただいた赤ワインとの相性も抜群で、口の中で広がる組み合わせに感動しました。









厨房で豪快に燃え盛る炭火。その炎の中で、霧島鶏が丁寧に焼き上げられていく様子は、迫力満点でした!
◯鶏の時雨煮オムライス 1,100円(税込)


意外な人気メニューは、オムライス。鶏肉だけでなく、その鶏の卵も非常に美味しかったため、同じ生産者にお願いして送ってもらうようになったそう。当初は配送中に割れてしまうことも多かったそうですが、運送業者の努力もあり、今では美味しい卵を安定して提供できるようになったといいます。






きのこやバター、醤油で風味豊かに仕上げられた和風チキンライスは、ワインとの相性も抜群です。



ふわふわの卵に包まれたチキンライスは、鶏の旨みが凝縮されていて絶品!時雨煮の甘辛い味がアクセントになり、クセになる美味しさでした!
〇親子丼
特製のだしと、宮崎直送の新鮮な卵を使用。とろけるような黄身と鶏肉の旨味が口の中に広がります。
◯ワイン






現在では、800種類以上のワインを取り揃え、ワイン会、ワイナリーバスツアーを開催したりとお客様との交流も深めています。特に日本のワインは、この10年で品質が飛躍的に向上していて、その魅力を多くの方に伝えていきたいと語ってくれました。
オレンジワインは、緑か桃色のぶどうの皮+種+果汁で仕込むことで、皮から色が付きオレンジ色になり、種からほどよい渋みと独特のアロマが生まれます。





さらに、お茶インストラクターの資格を持つ奥さまが選ぶ、こだわりのお茶メニューも好評なんですよ!
店主の安達さんからひとこと





宮崎の契約養鶏場から届く新鮮な霧島鶏と約800種類ものワインを通じて、お客様に素敵な時間を過ごしていただきたいです。気軽に立ち寄れる大人の隠れ家として、これからも地域に寄り添っていきたいと思います。
ぜひ、おいしい鶏料理とワインをお楽しみください!



料理はもちろんのこと、安達さんご夫婦の温かい人柄も魅力で、居心地の良い空間で特別な時間を過ごすことができました。鶏料理とワインを愛する全ての人に、自信を持っておすすめしたいお店です。楠葉にお越しの際は、ぜひ鶏小路さんで、五感で味わう美食体験をお楽しみください。
鶏小路 店舗概要


住所:大阪府枚方市南楠葉1丁目14-14田原ビル1F
電話:072-867-5420
営業時間:月、木~日、祝日、祝前日:18:00~22:30(料理L.O.21:30・ドリンクL.O.22:00)
定休日:火・水(12月、1月は営業日)
アクセス:京阪電車「樟葉」駅から徒歩11分
駐車場:無
Instagram:@torinokouji
webページ:鶏料理&ワイン 鶏小路
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