\25年の軌跡を一挙公開/
玉本奈々「法王/LUNA」展見どころ
2025年2月19日(水)~2月24日(月)まで、枚方市総合文化芸術センター本館・ひらしん美術ギャラリーにて、現代美術家・玉本奈々氏の画業25周年を記念した展覧会「法王/LUNA」が開催されました。



◇ 現代美術家・玉本奈々さんについて
富山県出身の玉本奈々さんは、1998年に成安造形大学を卒業後、テキスタイルデザイナーとしてキャリアをスタート。その後、京都芸術大学大学院で学び、独自の表現を探求し続けてきました。
彼女の作品は国内外で高く評価されており、2000年にはContemporary Art Paris奨励賞、日仏現代美術大賞展優秀賞を受賞。
2003年から2006年にかけてフランス共和国栄誉賞・新人賞・名誉賞を獲得し、さらに2019年のArt Olympiaでは準佳作を受賞するなど、数々の栄誉に輝いています。
また、玉本さんの作品はその独特なスタイルで知られており、パッチワークやテキスタイルの要素を感じさせる個性的な表現が特徴です。
その唯一無二の作風が評価され、ドバイ、アブダビ、トルコの王室コレクションにも選ばれるなど、国際的にも高い評価を受けています。
「法王/LUNA」展の見どころ
今回の展覧会「法王/LUNA」では、玉本さんがこれまでに築き上げてきた美の世界を存分に堪能できました。
過去の代表作から最新作まで、多様な作品が一堂に会することで、彼女の表現の変遷と深化を感じられた方も多いのではないでしょうか。
玉本さんのこれまで、2004年の「VOCA」展(上野の森美術館)、2007年の「時の中で―」(富山県立近代美術館)、2015年には世界文化遺産登録20周年記念事業の個展「共鳴り」(世界遺産五箇山 菅沼合掌造り集落)など、日本を代表する会場で作品を発表してきました。
2022年には茨木市立川端康成文学館で個展「在る―数秘」を開催するなど、その活躍は留まることを知りません。
画業25周年という節目にあたる本展では、彼女のこれまでの歩みを振り返りつつ、これからの創作活動への展望を垣間見ることができます。

枚方市で開催されるこの貴重な展覧会は、現代アートに興味がある方はもちろん、玉本奈々氏の作品に触れる初めての機会となる方にとっても、新たな発見と感動をもたらしたはずです。
◇ イベントまとめ
「法王/LUNA」展は、玉本奈々氏の画業25周年を祝う特別な展覧会として、多くの来場者に感動を与えました。テキスタイルの要素を取り入れた独創的な作品群や、国内外で高く評価される彼女の独自の表現が、観る者に強い印象を残しました。
本展を通じて、玉本さんの作品が持つ奥深さや進化の過程を体感できたのではないでしょうか。25年間の軌跡を振り返るとともに、これからの創作活動への期待がさらに高まる貴重な機会となりました。
現代アートに興味がある方も、初めて彼女の作品に触れる方も、この展覧会が新たな発見と刺激をもたらす時間となったことでしょう。