枚方市では、アトリエMayさんの熱心な活動により、淀川に自生するヨシを活用した持続可能な商品やプロジェクトが次々と生まれています。
その中でも「世界初のヨシ糸が地域を紡ぐプロジェクト」が注目を集め、クラウドファンディングでの成功を皮切りに、ヨシを使ったものづくりが盛んに行われています。
そんな流れの中で、今回枚方文化観光協会の新事務所のリノベーションに、ヨシの壁材が採用されました!
このプロジェクトの目玉である「ヨシの壁塗りイベント」は、多くの地元住民が参加し、地域資源を活かした観光拠点が新たに生まれ変わりました。

今回のリノベーションで、地域のみなさんが観光拠点を生まれ変わらせたイベントの様子をお届けします。
ひらいろ編集部も参加させていただきましたのでその様子をご紹介します!




ヨシとは?
淀川の河川敷に自生するヨシは、日本の文化と生活に古くから根付いてきた植物です。しなやかで丈夫な特性から、夏の陽射しを和らげるための「よしず」や「すだれ」に活用されてきました。


近年では、その環境浄化能力と持続可能性の高さが再認識され、新たな用途が次々と見出されています。
たとえば、アトリエMayさんが手がけるヨシ素材のふきんやストール、タオルケット、さらにヨシ紙を使用した照明やペンダントライト、インテリアアクセサリーなど多彩な商品を展開されています。






枚方文化観光協会事務所リノベーション壁塗りイベント
今回のリノベーションは、green建築工房さんによって進められ、地元市民が主役となって「ヨシの壁塗りイベント」が開催されました。


壁に塗られる材料は「珪藻土」と「ヨシ」。






まずは珪藻土と水を1対1で練り混ぜ、ペースト状にした状態にヨシを加え、特製の壁材を完成させました。


特製の壁材をこて板に載せ、壁に塗り進めていきます。


壁を塗る前はシミや日焼けで古びて見えましたが、参加者は全員が真剣かつ楽しみながら作業を進めました!










「これ、結構難しいですね」と悪戦苦闘の声も。


ヨシが絡まることもある中で、参加者たちは一心不乱に作業に取り組みます。






徐々に生まれ変わる壁の様子は、大きな達成感がありました!





参加者一人一人の手が生み出すあたたかさは、訪れる人々にもきっと伝わることでしょう。枚方の発展に期待大です♪
大理石風のヨシチップテーブル制作
続いて行われたのは、大理石風のヨシチップをちりばめた特製テーブルの制作。


セメントにヨシチップを混ぜ合わせ、ユニークで個性的な模様を施したテーブルに仕上げていきます。




セメントを少しずつ丁寧に伸ばしながら、ヨシチップをちりばめて、大理石模様を生み出していきます。






少しずつセメントの階層を重ねていき、厚みを出します。


2~3日乾燥させた後、最終工程としてやすりで表面をきれいに整えたら完成です。



この取り組みを通じて、枚方は自然と共生する新たなまちづくりへと歩みを進めることが期待されます。観光協会の新事務所を訪れる際には、ぜひヨシの壁の独特な風合いと手作りの温かさを体感してみてください!


■枚方文化観光協会
新住所:枚方市伊加賀東町5-37(※2025年3月末ごろオープン予定)
電話番号:072-804-0033(鍵屋資料館内)
アクセス:京阪電車「枚方公園駅」から徒歩2分
駐車場:なし(お近くのコインパーキングをご利用ください)