くらわんかファブリック

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ふわり、やさしい。枚方生まれのサステナブルな温もりギフト

「くらわんかファブリック」は、樟葉にあるアパレルショップ「delusso(デルッソ)」の富江則之さんが2023年に打ち出した、枚方発のアパレルギフトブランドです。

“ギフト・お土産を通して、地域愛あふれる枚方にしていきたい”という志からスタートさせました。

淀川で採れる植物“ヨシ”を使った「おてふきん」「ストール」「おくるみ(大判ショール)」は、敏感肌の方でも心地よく使えるやさしい肌触り。枚方でしか手に入らない地域ギフトとして、枚方のふるさと納税にも選ばれています。

このブランドの特徴は、淀川に自生するヨシ(葦)を活用した製品であること。

そして“ギフトを通して人々の繋がりを深めたい”という強い願いが込められている点にあります。

お話をお聞きしたのは、「delusso」の富江則之さん。ひらいろでも何度かご紹介させていただいています。
今回は「くらわんかファブリック」に込められた様々な思いをお聞きしましたので、ぜひ最後までご覧ください。

くらわんかファブリック (delusso)

住所:大阪府枚方市樟葉並木2-22-10長沢ビル1F
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜日
アクセス:樟葉駅から 徒歩13分
駐輪場:あり
公式サイト :https://de-lusso.com

▼地図ではこちら

「くらわんかファブリック」ブランドをはじめたきっかけ

ブランドを立ち上げるきっかけとなったのは、富江さんの幼少期やこれまでの経験、そして地域活動への長年の取り組みからでした。

大阪の西区で育った幼少期。

両親が共働きだったために兄弟だけで外食することも多く、黙々と過ごす晩御飯の時間は寂しかったという富江さん。

社会人になって東京にいた頃も、隣の部屋に住む人がどんな人かすら知らないままでした。近所でも繋がりのない関係、それはもはや当たり前なものと思っていた富江さんですが、枚方に来てからそんな状況が一変します。

ご家族みんな仲良し。そして全員あだ名が“トミー”なんだそうです。

枚方に引っ越してきてからは、ご近所さんがあいさつをしてくれたり、近所のおばあちゃんに「あんたの子、この前ここ通ったよ」と声をかけられたり、子どもの成長を喜んでくれたり。そんな出来事が当たり前のように起こりました。

誰かが気にかけてくれること、お互い気にかけられる関係があること。そのことが、富江さんにはとても嬉しく感じられ、枚方というまちが大好きになっていきます。

その後、地域の清掃活動を10年間続けるなどのボランティア活動に積極的に関わっていく中で、商工会議所の青年部で地域活性委員会の委員長も務めたこともあり、地域に対する意識はますます高まっていきました。

そんな中、ヨシを使った製品開発をされているアトリエMayさんと出会います。

富江さんとしては、さらなる地域貢献をしたいという思いがある中、アトリエMayさんが繊維業界から地域貢献されていることを知り、それが自身の心の中にあった“ギフト”というアイデアと結びつきました。

くらわんかファブリックの誕生

すでにヨシの製品をつくりブランド展開していたアトリエMayさんですが、枚方での展開を誰かにやってほしいと思われていました。一方、富江さんは、枚方産のギフトやお土産を作って広げていきたいという思いを持っていました。

話をする中でそうした思いが合致していることがわかり、自身のブランド「くらわんかファブリック」を立ち上げることを決意します。

ブランド名には枚方文化の代名詞ともいえる“くらわんか”、そして生地や織物という意味の“ファブリック”をあわせて「くらわんかファブリック」という名前に。

ブランドロゴのデザインにもこだわりが詰まっています。
ロゴに使われている「くらわんか」という文字は、アトリエMayさんがデザインを手がけた日本酒「くらわんか酒」の書体をそのまま使用。

くらわんか酒

また、アトリエMayさんに作ってもらったロゴには、くらわんか舟と、デ・ルッソのイメージのリボン、富江さんもよく付けるという蝶ネクタイを重ね合わせイメージをデザイン。

さらに上にある3本の線は、ヨシが3本で「三方よし」という縁起を担いだ言葉を表しているなど、様々な思いが込められています。

「ギフト・お土産」に込めた思い

ところで、なぜ「ギフト・お土産」なのか?

枚方に移り住んだことで、“気にかけられる”ことのありがたみを感じた富江さん。こうした経験から“人に差し上げる・お土産を渡す”という行為に、人の繋がりを深める可能性を見出します。

ギフトを贈ることで、贈る人が相手を思いやり、受け取った人も温かい気持ちになる。そんな「気にかけ合う」関係性を育みたいという願いや、地域のギフトにある「特別感」「そこにしかないもの」の魅力を感じてもらいたい。そういった思いなどから、ギフト・お土産という形にこだわります。

また、アパレルギフトには賞味期限がないので、廃棄ロスが少なく、かつ渡しやすい、持ち帰りやすい、いつでも使える、などのたくさんの利点があり、日用品として日々使うことで丁寧な暮らしを応援したいという思いも込められています。

人と人が気にかけ合える贈り物。それが「くらわんかファブリック」の目指す、志です。

「ヨシ」はとてもサスティナブルな素材

ヨシ(葦)は、川沿いに自生するイネ科の植物で、様々な働きによって川の水をきれいにする植物でもあります。製品としては日除けに使う簾(すだれ)「葦簀(よしず)」や、この辺りのヨシは質が良いので雅楽で使われる縦笛、篳篥(ひちりき)のリードとしても重宝されています。

近年では素材としての利用は少なくなりましたが、ヨシそのものは自生し続けているので、定期的な刈り取りが必要になります。

↓ヨシについて詳しくはこちら

くらわんかファブリックでは、この刈り取ったヨシを製品として生まれ変わらせ、その売り上げの一部を淀川の保全活動に還元するという循環を生み出しています。こうして、淀川の美しい水環境の維持にも貢献しているのでとってもサスティナブルな取り組みでもあるんだそうです。

くらわんかファブリックのギフト商品

現在、くらわんかファブリックからギフト製品として展開されているのは、ヨシを使った「おてふきん」「ストール」「おくるみ(大判ショール)」の3種類。

アトリエMayさんが開発したヨシ糸「reed yarn®」を使い、さらにくらわんかファブリック独自の手触りを追求しました。ヨシ糸から作られる布地は、綿との混紡により肌触りが非常に優しく、チクチクしないため、肌の弱い方や高齢者でも快適に使えます。さらにヨシ糸は抗菌効果や消臭性が高いという特徴もあるそう。

アトリエMayさんが開発した ヨシ糸「reed yarn®」

1,ヨシおてふきん 880円

くらわんかファブリック、オリジナルの製品。従来の「ヨシふきん」よりも大きいサイズで、ふかふかした手触りが特徴です。

ハンカチとしてもちろんのこと、吸水性が高いため、お皿や野菜を拭くなどの日用品として幅広く使えます。通常はピンク、ベージュ、グレー、グリーン、ブルーの5色を展開しています。

ふわふわしていて気持ちいい!

2,ヨシストール 3,850円

富江さんのトレードマークでもあるストール。
こちらのヨシストールは、夏は日よけになり、冬は空気を含んで暖かくなるという優れもの。
もちろん天然素材で肌触りも気持ち良いので、一年を通して使用できます。

優しい色合いも魅力のひとつ。
くらわんかファブリックではピンク、ライトグレー、マスタード、グリーン、ブルーの5色を展開しています。

3,おくるみ(大判ショール) 7,700円

名前の通り大きなサイズのショールやマフラー、おくるみに使えるものです。
ヨシ糸は綿が織り込まれているので、その肌触りはとても柔らかく、ウールのようにチクチクすることもありません。
赤ちゃんのおくるみとして出産祝いに大変喜ばれています。

これだけ大きいので、工夫次第で使い方は様々。

大判のマフラーとしても使うことができたり、日除けとしても役にたつショールとして使ったり。こちらももちろん通気性が良いので、様々なシーズンで活躍します。

広げてこうして日除けとしても使うことができます。光が柔らかくなり、お部屋の明るさが心地よく感じます。

4,ヨシサウナタオル 1,320円 (ギフトセット 3,080円)

こちらは新商品のヨシサウナタオル。
“おぼろタオル”という、三重県津市で作られるタオルをヨシ糸を使って作られました。

その特徴は軽さにあります。
おぼろタオルに使われる糸は、他の国産タオルに比べ細いため、縫いあがったタオルは比較的薄手で非常に軽くなるんだそう。吸水性が高く、速乾性も高いのでサウナ時にピッタリ!

その他の活動や展開

「くらわんかファブリック」の置いている場所

富江さんは「くらわんかファブリック」をただ、どこでも取り扱って欲しいわけではありません。

枚方発信の地域のギフトを地域に根付いた場で、思いを共感してもらえる所に置いてもらいたい。
そんな思いから、話をして共感してくれたお店で取り扱っています。

地元に親しまれている「北村みそ」や「大黒屋」、そして枚方モールにある「Syuku56」、そしてなんと郵便局にも置かせてもらっているそうです(期間によっては置いていない時期もあります)。

もちろん富江さんのお店「delusso」でも取り扱っています。

菊を使った染色への挑戦

枚方市で毎年開催される菊花展。その後に出る菊の花びらや茎などを活用し、くらわんかファブリックを草木染めする実験や製品開発を進めています。

今年11月ごろには枚方菊花展の会場で、菊を使った染め体験ワークショップも開催予定。

枚方市の花である“菊”や、菊花展について知らない人たちに知ってもらい、染め体験を通して地域愛(シビックプライド)を深めてもらいたいという思いから、意欲を持って様々な場で染色体験活動を予定されています。

今年も様々なイベントを計画されているそうです!

記念品・贈呈品・ご挨拶に

お祝い事用には紅白カラーも製造しています。やわらかい色合いなので、普段使いにもばっちり。吸水性や手触りなど、その質の良さから大変喜ばれています。

また、会社のSDGsや地域社会の貢献の 取り組みにも活用されています。
海外へのお土産としてもおすすめ!

パッケージや、名前の刺繍を入れて贈呈するサービスも承っています。

そして、オリジナルのパッケージが7月に完成されます!

写真はサンプルです。

こちらは“地域ギフトを通して人と人が気に掛け合い、地域愛あふれる街に”というイメージから、握手をモチーフにデザインされたパッケージ。

このパッケージは、寝屋川市にある「富士パッケージ」さんが製作されました。

ひらガール

握手のモチーフが、やわらかさとあたたかさを感じて、良いですね!

富江則之さんからメッセージ

目指すはくらわんかファブリックを一家に一枚持ってもらい、“枚方のお土産“になること。「くらわんかファブリック」を通して、枚方の人々が自分の街を好きになったり、地域愛(シビックプライド)を高めるきっかけになればと願っています。

店舗概要

くらわんかファブリック (delusso)

住所:大阪府枚方市樟葉並木2-22-10長沢ビル1F
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜日
アクセス:樟葉駅から 徒歩13分
駐輪場:あり
公式サイト :https://de-lusso.com

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