枚方産の”すもも”を使ったクラフトビール。THE HOTANI CRAFTより2つの新作がリリース!【レポ】

THE HOTANI CRAFTの新作クラフトビール
「白すもも(SHIRO SUMOMO)」と「穂樽(HOTARU)」

2022年9月3日、大阪府枚方市のTHE HOTANI CRAFTより、2022年夏に収穫したばかりの穂谷産フレッシュホップを使ったクラフトビールと、同じく枚方杉産のすももを使ったクラフトビールの2つの新作ビールがリリースされました。

◯穂樽(HOTARU) ¥770(税込)

2022年夏収穫の穂谷産フレッシュホップを使用し、あえてカスケードのみを使用したシングルホップにこだわった、THE HOTANI CRAFTの定番、クラシックペールエール。柑橘系の香り、青々しい風味、余韻に残る上品な苦味をお楽しみください。

◯白すもも(SHIRO SUMOMO)¥770(税込)

枚方・杉地区にわずか1軒、今も残るすもも農家、山口農園さんのすももを、そのまま絞って贅沢に使った、セゾンスタイルのクラフトビール。すっきりとした飲み口とすもも由来のやさしい酸味が特徴です。

どちらも、枚方生まれ、枚方育ち。

枚方東部の里山「穂谷」「杉」の豊かさを

ぎゅっと閉じ込めたクラフトビールです。

THE HOTANI CRAFT 2種同時リリース!より一部抜粋

とことん枚方にこだわり、一本一本丁寧に、思いを込めて作られたクラフトビール。

すもものビールってどんな味なんだろう?カスケードのみを使用したシングルホップってどんな風味?

とても気になりますね!

二つのビールは、オンラインショップより購入できます。

ひらガール

ひらいろでは、6月にすももの収穫の様子を取材させていただいておりました!続いてすももビールができるまで、その過程をご紹介していきます。

大阪府枚方産のすももについて

大阪府枚方市杉北町には古くから「すもも団地」と呼ばれる地域があり、約80aのなだらかな丘陵地に約100本のすももの木が植えられています。
明治後期より日本すももの在来種が植栽されてきましたが、第二次世界大戦の際に食糧増産のためさつまいも畑に一転。
終戦後に産地を開墾してから、最盛期には14戸の杉すもも生産組合が結成されました。

すももの収穫の様子

取材日は2022年6月18日。すももの収穫は今から約2ヶ月半前です。

ひらいろ編集部もTHE HOTANI CRAFTチームのみなさんに合流して、唯一枚方に1軒だけ残る、穂谷のすもも農家の山口農園さんにおじゃましました。

すもも農家の山口さんにすももの採り方を教えていただきながら、みんなではじめてのすもも狩りに挑戦。

脚立で届くところは、手でもぎとっていきます。

手が届かないところはすももの枝を揺すって実を落として、ブルーシートで拾うスタイル。枝を揺すって落ちるすももがちょうど食べ頃なんだそう。

ガシガシ!と枝を揺すると、瑞々しい鮮やかなすももがボトボトボトっとたくさん落ちてきました。

作業すること約2時間・・・みんなの笑顔もほころんで・・・

こんなにたくさんのすももを収穫することができました!気がつけば甘酸っぱいすももの香りが広がっていました。

すももの収穫はこの日だけではなく、一般の参加者産も募って、全部で3日間行われました。

収穫したこのあとすぐにすももの種を取る作業をして、ビールの仕込みの時まで冷凍保存します。

すももビール作りのきっかけ

ひらガール

収穫の合間に、THE HOTANI CRAFTの光延さんにすももビールについてのお話を伺いました。(※6/18時点のお話です)

光延さん

ホップを穂谷で育てていることもあって、以前から穂谷の区長さんに定期的にお会いして、情報交換をさせていただいてました。

その時に摂南大学さんが作られているすもものサイダーをいただいたんです。
それまでは枚方で、すももが作られていることも知りませんでした。

お話を聞いていくうちに、すももの生産者の方を紹介してもらえることになったんです。全国的に見ても「すももビール」ってあんまりないので、うまく行けば枚方の新しい顔を作れるのでは!と思いました。

枚方市がすごくすももを大事にしているということも伺って、市の魅力づくりとしてもお手伝いできるかな、という思いもありました。

そして、きっと美味しいビールができるだろうという予想も(笑)

目指すビールの姿は……

光延さん

レシピに関しては醸造所と相談して、なるべくすももの個性を引き出せるようなビールを考えています。すももって桃ほど甘みや匂いが強くなくて、ちょっとあっさりしていますよね。

だから、苦味や麦の味が強すぎると多分負けちゃうんですよ。すもも色のビールも魅力的ですけど、すももの色を付けるまでにするには今の2倍の量が必要になるので、原価的に厳しいかもしれません(笑)

今回、収穫したのはネスレという品種

ー 使うすももの品種について、教えてください!

山口さん

酸味がいるなら青めの実を採ったほうがいいかもしれません。
ネスレという品種は酸味がなくて、甘味だけで砂糖水っぽい。
旨味とかコクは控えめですが、当たり外れは少ないですよ。

光延さん

山口農園さんは色んな種類のすももを作られているんですけど、一番早く採れる品種がこのネスレ。植えられている割合もネスレが多いみたいです。
収穫は今日と来週と再来週で3回やって、そこに農園さんが収穫した傷ものや廃棄になってしまうようなものを合わせます。なので、品種は混ざる予定。廃棄ロスの有効活用も含めての意味合いがあるので、あえてあまりこだわらないようにしています。

それぞれの関係性がつなぐ、コラボビールの意義

光延さん

農家さんと一緒にやるのは、いつも緊張感があります。できたものをパッと刈り取るだけだったら早いけど、作業工程も見させてもらって。

一生懸命に作ってもらった材料を大事に活用して「リリースしていかな!ちゃんと伝えなあかん!」っていつも感じます。

僕らのビールができましたってだけじゃなくて、管理してくださる農家さんがいるっていうところまで、ちゃんと伝えたいです。

ー 今回、和幸カントリー倶楽部さんも関わっているとお聞きしました。

光延さん

すももの加工の場所をどうしようか悩んでいたら、ご縁があって和幸さんの社長さんと知り合ったんです。

すごく協力的な方で、今日もこの後、場所をお借りして加工したものを冷凍していただくんです。ホップの収穫祭を来月にやる予定なんですが、それも和幸さんにマイクロバスを出してもらう予定です。お酒が飲めなくなっちゃうので、長尾と枚方を送迎してもらって、収穫した後は和光さんのビュッフェをみんなで食べてもらう。

そういうプランを提案しようと考えています。

↓取材後に企画されたイベントがこちら。まさに有言実行の光延さんです。

「白すもも(SHIRO SUMOMO)」

と、いうわけで、完成したビールが、冒頭でご紹介したこちらのクラフトビールです!

ひらガール

カンパイカンパニーの皆さま、山口農園さん、
ご協力ありがとうございました!

すもものビールは数量限定!
気になる方は早めにオンラインショップをチェックしてみてくださいね。

これからもTHE HOTANI CRAFTから目が離せません!!

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