小さな自然と地域に育まれる、もう一つの学びの場「フリースクール枚方こどもの舎(いえ)学園」
大阪府枚方市渚元町に、子どもたちが様々な体験を通して「自分で考え、選び、動いていく力」を育むことができる“学びの場”があるのをご存知ですか?
「フリースクール枚方こどもの舎(いえ)学園」は、小・中学生を対象に、安心して自分らしく過ごせる「もうひとつの学びの場」を提供しています。

学校に行けない・行きづらいという不安を抱える子どもやその保護者に優しく寄り添い、様々な地域の方と協力して子どもたちの育ちをサポートしています。
今回は、フリースクール枚方こどもの舎学園の代表・児島さんに設立のきっかけや活動内容、地域との温かなつながり、そして未来への想いをお伺いしました。
主な活動日:月・火・木 9:00〜15:00
問い合わせ先:公式サイト内お問い合わせフォームまたは電話 080-1410-2549
公式サイト:https://hirakata-kodomonoie.net
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親としての経験から生まれた「共に育つ学びの場」

「フリースクール枚方こどもの舎学園」の原点は、代表の児島さんご自身のお子さんの不登校経験でした。
「家では元気なのに学校に行けない。という状況が長く続きました。子どもが小学校低学年だったので、一日中子どもに付きっきりになる状況に、親として言葉にできない辛さを抱えていましたね。

そんな時、集団や学校という環境に馴染めなくて学校に行けない子のために、学校以外の場所にも学べて、共に育っていける場所があってもいいのではないか。と、フリースクールの必要性を感じました。この経験が、同じ境遇にある親子のための場を創る原動力となっています。」
幼稚園・保育園・学童保育で仕事をされてきた児島さんは、さらに小学校の教員免許を取得。様々なフリースクールに見学へ通うほか、従来の公教育とは異なる「オルタナティブ教育(子どもの主体性や個性を尊重する新しい学びの形)」を学ぶ講座を受けたりとフリースクール設立に向けて準備をされました。

準備期間中、SNSや人とのご縁を通じて立ち上げメンバーの森田さんと出会い意気投合。フリースクール設立までの準備と並行しながら、対話形式のイベントを開催し、対象となる保護者の方や子どもと出会い、どんな場所や仕組みが求められているのか、必要な人とのつながり作りなど緻密な準備をされました。
そして、2022年9月まずは週1回のフリースクールとして活動をスタートされました。
児島さん仲間ができたらすぐにフリースクールを立ち上げようと様々なところへ出向いたり、SNSで発信したりしました。すると人からの紹介で、森田さんと出会うことができました。準備万端とは言えませんでしたが、心強いメンバーや支えてくださる方のサポートのおかげで、無事フリースクールの活動を始めることができました。
名前に込められた優しい願い
活動されている団体名「枚方こどもの舎学園」には、居心地のよい場所をつくりたいという温かい想いが込められています。


運営団体「ヒュッゲの舎(いえ)」
デンマーク語で「満ち足りる」「ほっこりする」を意味する言葉。ここに集まるみんなで、心地よく満ち足りた場を作りたいという想いが込められています。
施設名「フリースクール枚方こどもの舎(いえ)学園」
メンバーから出た「家」というキーワードに「学び舎・人が集まる場所」を意味する「舎」という漢字を当てました。「みんなが安心して通える我が家のような場所」という優しい名前です。
子どもの「やってみたい!」を叶える多彩なプログラムとこだわり
学園では、子どもたちが主体的にのびのび過ごせる多彩な時間を用意しています。ここでは一部を抜粋してご紹介します。
・サークルタイム
1日の始まりにみんなで自由に話す時間。「好きなお寿司のネタは?」「夏休みにやりたいこと」などをテーマに、自分の言葉で表現する力、お互いを受けとめあう力を育みます。



最初は話すのが嫌な子もいるのですが、段々話を聞いてもらえるのが嬉しくて話せるようになる子が多いです。


・ことば・かずの時間(個別の学習)
ことば(国語)、かず(算数・数学)の基礎学習をします。それぞれのペースで計画し、学習したことをふりかえり、次に生かす力を身につけます。



学校と並行して通っている子もいるので、宿題をする子もいます。希望に応じて、スタッフによる個別学習も丁寧にサポートしています。


・リフレッシュタイム
ボードゲーム、キャッチボール、読書のほか、日本地図パズルや歴史漫画など、まったり過ごせるアイテムが充実しています。






・わくわく活動(月曜午後)
木工室での看板づくりや図面からの本棚設計など、大人顔負けの大工仕事にも挑戦。時には街のうどん屋さんへ調査に出かけ、「人気の秘密」や「魅力が伝わる写真」を探求することもあります。








・世界を広げるプログラム(火・木 午前)
絵本作家や、米粉お菓子講師などプロの講師を招いたワークショップ、図書館での調べ学習、街の「音」を探す地図作りなどを通して新しい興味を開拓します。









子どもたちが自分たちで興味のあること・やりたいことを出し合ってその興味に基づいて探求活動をしています。地域の皆さんに協力していただたくこともとても多く、子どもたちにとっても様々な大人と触れ合う機会になるとても大切な時間です。
・企画ミーティング
プールや遊園地への遠足、季節の行事、マルシェ出店などを子どもたち自身が企画。原価計算や準備まで自分たちで行う「生きた学び」の実践です。







イベントの売上は日頃の活動でやりたいことの資金にも回しているので、子どもたちは売り上げの計算なんかは必死です(笑)
「フリースクール枚方こどもの舎学園」で大切にしていること
ありのままの姿を温かく育むため、5つの姿勢を大切にされています。
- 安心感:急がせず、誰かと比べず、ありのままを受けとめる。
- 主体性:子どもの「やってみたい」を応援し、自分で決めるプロセスを尊重する。
- 尊重:互いの考えに耳を傾け、様々な意見を受けとめあえる関係性を育む。
- 好奇心:「好き」「楽しい」というピュアな気持ちをベースに活動を広げる。
- 地域連携:地元の店舗取材や田植え・稲刈り体験など、地域社会と深く関わりながら学びを深める。
また、フリースクールならではの人間関係も運営していく上での重要な要素だと児島さんは話します。



ここでは下は小学生低学年から上は中学生まで、幅広い年齢の子どもたちが一緒に過ごします。
お兄さん・お姉さん世代が「これは難しいからやめておいたほうがいいんじゃない?」と思ったことでも、下の子たちが「やってみたい!」という気持ちだけで実際にやってみると…
「思ってたよりめっちゃ楽しい!」という体験が何度もあり、歳の差があるからこそ、お互いに学びを得られる良い縦のつながりが生まれているのではないかと思います。
また、フリースクール枚方こどもの舎学園のスタッフさんは保育士・教員免許保持者をはじめ心理士、温かく見守ってくれる主婦の方など、多角的なバックグラウンドを持ちます。
また、「世界を広げるプログラム」で講師として様々な方が来てくださるので、スタッフのみならず多様な大人と関わることで、大人や社会への不安を解消し「人や社会を信頼する力」を作っていけます。



ここを巣立った子が高校進学後に楽しく通学し、アルバイトを始めるなど前向きに活動しているとお母さんから連絡をいただきました。
枚方こどもの舎学園を巣立って行った子が、イベントに顔を出してくれることも多く、保護者の方からは「親子関係が良くなり、学校の友達や他のコミュニティでも活動できるようになった」などと喜びの声が寄せられているとのことです。
心からリラックスできるアットホームな空間
「おばあちゃんちに似ている」と話す子がいるほど、落ち着ける実家のような空間で、子どもたちは時間を過ごすことができます。










一部の家具は助成金を活用して、この場所にピッタリ収まるように作ってもらったそうです。










敷地内には本格的な木工室があります。子どもたちの興味や関心に合わせて学んで遊べる環境が整っています。


枚方で活動するということ、そしてこれから


枚方市社会福祉協議会(社協)のサポートをはじめ、施設や畑・木工室を貸してくれる大家さんなど、枚方にはコミュニティ全体で子どもを支える温かな風土が根付いています。子どもたちのやりたい!を叶えるために個人・法人問わず協力してくれることもたくさんあるとのことです。
代表の児島さんは次のように語ります。
不登校であっても、フリースクールにさえ来られない子の方が大半です。子どもは誰しも教育を受ける権利があります。今の学校システムが合わない子も当たり前に学べるよう、社会の仕組みそのものから変えていく必要があるのではないかと感じています。
「枚方こどもの舎学園」は、単なる居場所にとどまらず、家にそっと遊びに行くような個別訪問支援も広げていくことも視野に入れて、今後も活動を続けられるとのことです。ボランティアの想いだけに頼るのではなく、「枚方」「大阪」という地域全体で子どもたちを継続的に支え合う仕組みづくりを目指しています。
子どもたちの未来を共に支える「協賛企業・個人支援者」募集中!


「必要としてくれる子がいる限り活動を続けたい」という想いから、枚方こどもの舎学園では持続可能な運営を目指し、協賛企業や個人支援者(継続寄付・支援)を広く募集しています。活動を応援したい!という方はぜひ一度Webサイトをチェックしてください。



あたたかい支援の輪が広がりますように。
代表・児島さんからのメッセージ


まだまだフリースクールの存在を知らない方が多いのではないでしょうか。枚方でも居場所が増えていますが、一人ひとり性格も心境も違うため『ここが絶対の正解』という場所はありません。
だからこそ、『枚方にはいろんなフリースクールがあるんだって』『「枚方こどもの舎学園」という場所もあるらしいよ』と周りの方に知っていただけたら嬉しいです。『選択肢がある』と知っておくだけで、子どもがふと一歩を踏み出す温かなきっかけになります。ぜひ、大切な方に届けてみてください。
随時見学を受け付けています。週1日や単発、年度途中からのスタートなど、一人ひとりに合わせた利用が可能で、公立学校での「出席扱い」として認められるケースも多いため、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
また、子どもたちの「やってみたい」に寄り添うボランティア・スタッフも募集されているとのことです。気になった方はぜひインスタグラムや公式サイトをチェックしてみてください!



子どもへの愛情はもちろん、社会全体を見据えて情熱を持って活動されている児島さんの姿勢から、枚方の未来を照らす確かなパワーを感じた取材となりました!
〜おまけ〜好きな枚方のスポットを教えてもらいました



まちライブラリーとかとかです。
読書だけでなく、面白いイベントを通して地域の方々との新しい繋がりが自然と生まれる場所です。
Instagram:@tokatoka_book




フリースクール枚方こどもの舎学園 概要
主な活動日:月・火・木 9:00〜15:00
問い合わせ先:公式サイト内お問い合わせフォームまたは電話 080-1410-2549
公式サイト:https://hirakata-kodomonoie.net
Instagram:@newschool_hirakata
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