枚方市東部地域『穂谷ホップ収穫』イベントをレポート!
2024年7月27日(土)に、枚方東部・穂谷にてホップを育てる大島さんの畑で「ホップ収穫」のイベントが開催されました。
このイベントは、枚方市「穂谷の里山」を未来に繋ぐべく、地域の福祉事業と連携して生み出された「イタリアントマトエール」の原料となるホップを収穫し、穂谷の畑・農業を起点に、ホップ栽培やクラフトビール醸造そして、地域の誇れるスポーツを通じた交流を目指すイベントでした。
【イベント概要】※終了しています
日時:2023年7月27日(土)9:30~11:00頃
場所:穂谷ホップ圃場
所要時間:約1時間半
持ち物:軍手・長袖等肌を守る服装推奨
その他:参加費無料
枚方東部・穂谷について
穂谷地区は、「にほんの里100選」にも選ばれる程貴重な歴史と自然が残る里山です。
ただ、住人の半数以上が65歳以上と高齢化が進み、人口減少、農業の人手不足や耕作放棄など様々な課題を抱えています。
そんな、穂谷の美しい里山風景を守り、少しでも多くの人に魅力を届け、地域活性に繋げたいという想いを持つ方たちがいます。
今回収穫する「穂谷ホップ」など様々な野菜を育てているひらかた独歩ふぁーむの大島さんです。
穂谷は、秋にはコスモスやひまわり畑が広がり、地域の農家が黒枝豆やサツマイモの直売や収穫体験などを行い、多くの人でにぎわいます。
ただその一方で、荒地(不耕作地)も穂谷にある農地です。現役の農業者の高齢化と後継者不足の問題は深刻で、人の手が入らなくなった農地は、アッという間に荒地になってしまいます。
そんな穂谷の不耕作地でホップ栽培を始めることで、地元ホップのクラフトビールが枚方市の特産品になり、穂谷でホップ栽培が広まれば、地域の活性化にもつながると考えています。
今年は、初のクラウドファンディングも初め、枚方の人はもちろん、より多くの方に届けることが出来ればと思います。
荒地をいちから開墾するだけでも膨大な時間と費用が掛かります。
それに加えてさらに、穂谷では自然豊かなゆえに、イノシシなど害獣の被害も大きく受けます。
それでも「枚方の名産品を作りたい」という大島さんの想いから難しいホップ栽培にも挑戦されました。
大島さんが挑戦するクラウドファンディングは9月30日までとなっています。
イタリアントマトエールや、穂谷直送のイタリアントマト、穂谷の自然満喫ツアーなど豊富なリターンもあるので是非皆さんで応援しましょう!
穂谷ホップの栽培を支える「枚方・穂谷ソーシャルファームプロジェクト」
農業の人手不足の課題がある穂谷ホップの畑を、障がいなど様々な理由で働きづらさを抱える方々が働ける環境として創出する。
新たな「農業×福祉」の連携プロジェクトとして2023年4月から始動しました。
ただ働く環境として穂谷の畑に来られているのではなく、皆さん楽しく、やりがいを持って働いておられるそうです。
初年度は5つの福祉事業所から延べ70名の方がホップ栽培に参加されました!
ホップ栽培が、地域活性と雇用創出とたくさんの課題を解決しているんだね
さらに、このプロジェクトにはパナソニックパンサーズ改め「大阪ブルテオン」もサポートしているんです!
地元穂谷のクラフトビール、そして枚方が誇るプロスポーツを知ることで、市民の皆さんがより枚方を誇れるようにという想いで活動されています。
新たな試みを進める穂谷の魅力を改めて谷口区長にお聞きしました
1番の魅力それは、「空気が美味しい」ところです。
穂谷には「氷室」という場所があるように、湧き水を氷にして保存する場所があったほど、水も空気も綺麗です。
今は気温が上がり、そのような保存場はありませんが自然の鮮度は変わっていません。
なので、穂谷に来てもらって、タダで綺麗な空気をおなか一杯、持って帰って欲しいです。
もちろん、この場所で育つ野菜も自信をもって美味しいものだとおすすめできます!
夏も熱すぎず、冬も過ごしやすい最高の環境です。
枚方に住んでいるけど、穂谷にはなかなか来ないという人や自然に囲まれてリフレッシュしたい人などより多くの方々に来ていただきたいです!
いざ、ホップ収穫!
ホップは、収穫しやすいように4mまで吊り上げられています。
ホップがこんな風に育つなんて知らなかった!
まずは、大島さんがお手本を見せてくださいます。
下でツルを切り離してから、梯子に上り上の部分も切り離します。
小さい子でも簡単に収穫することが出来ます。
枚方の伏見市長も梯子に上って収穫されていました
4mの高さは、下を見ると少し怯んでしまいそうにもなりました。
この作業を通常も1つずつ手作業で行われています。
今度は切り離したホップを運び、皆で摘む作業を行います。
写真でも分かるように、1つの株にたくさんのホップが出来ています!
大阪ブルテオンの小宮選手も参加されていましたよ~!
茶色くなってしまったホップは使えないので、緑色をしたホップを丁寧に軸からもぎ取ります。
プチっとした感触がとても心地よかったです♪
温度など気候の問題から、こんなに綺麗にホップを栽培することは非常に難しいんだとか。
大島さんをはじめ、多くの方の苦労の賜物です。
皆さん良い表情で作業をされていました!
ちょっと一息休憩タイム
イベント参加者に、穂谷のイタリアントマトとトウモロコシ、摘みたてのホップを乗せたドリンクを準備してくださいました。
ホップは、手で捥いだ中から出てくる黄色い花粉がビールの”苦み”の素となります。
そのため、捥いでから入れると香りがよく出て美味しいです!
この日はかなり気温が高かったため、”ぷはぁー!”と言いたくなるほど美味しかったです!
イタリアントマトは、形が縦長なのが特徴的で酸味が少ないとても甘い特別なトマトでした。
イタリアントマトは、「ソバージュ」という方法で栽培されています。「wild(野生)」という意味で、トマト本来の力を引き出すことで強健に育て、枝葉で日影をつくることで厳しい夏を越して、冬まで長い期間美味しいトマトが収穫できるそうです。
トウモロコシもとても甘く、なんと収穫したては生で食べてもおいしいんだとか!!
収穫したホップはどうなるの?
今回収穫した穂谷ホップは、カンパイカンパニーさんから、10月頃に「THE HOTANI CRAFT」になって多くの人のもとに出荷される予定です。
穂谷の温州みかんやイタリアントマト、赤すももなど、作り手の想いがたくさん詰まった珍しいクラフトビールです。
これから、穂谷の名産品として持続的に生産していくことが出来るよう、改めてクラウドファンディングでの支援もよろしくお願いします!
イベントに参加した感想
最後にみんなで記念撮影をしました!みなさん、お疲れ様でしたー!
今回初めて、ホップの収穫をさせていただきました。まずは、穂谷の緑が綺麗で澄んだ空気に凄く癒されました。
また、皆さん「枚方・穂谷を盛り上げていく」という想いで協力し合い、穂谷ホップやイタリアントマトなど新たな名産品を作られているのを肌で感じることが出来ました。
そんな、多くの方の情熱がこもっている穂谷のクラフトビールは、今後きっと多くの人を魅了する枚方の代表的な名産品になる事間違いなしだなと思いました!
(ひらいろ編集部 みゆう)
穂谷ホップの収穫イベントは、今後も穂谷の恒例イベントにしていこうという事で今後も開催されるみたいなので、是非皆さんチェックしてみて下さいね!。
以上、穂谷のホップ収穫のイベントレポートでした!