2025年2月に開催された工場見学『不器用ファクトリー』をレポート!
2025年2月8日,2月15日,2月22日土曜日に、枚方・寝屋川のものづくり企業7社による工場見学イベント『不器用ファクトリー』が開催されました!
年に数回行われている不器用ファクトリー。今回はその色んな企画の中でも去年の2月に初開催された工場見学の2年目の開催となります。
今回はサンエス工業株式会社さんへ行ってきましたので、そのレポートをお届けします!

ひらいろ編集部もイベントに参加! 当日の様子をご紹介します!












イベント概要
開催日時:2025年 2月8日,2月15日,2月22日 いずれも土曜日
開催時間:10:00〜(各工場で開始時間が異なります)
開催場所:各工場それぞれで現地集合
『不器用ファクトリー』とは
枚方・寝屋川近隣のものづくり企業7社が参加するオープンファクトリーイベント『不器用ファクトリー』。
オープンファクトリーとは、工場や製造現場を一般に公開し、見学や体験を通じてモノづくりの魅力を発信するイベントや取り組みのことを指します。
不器用ファクトリーでは、2種類のイベントを開催しています。
・くずはモールで開催する、子ども向けの体験型ワークショップ
・実際に各工場に行く、工場見学体験
2月の今回は工場見学体験イベントが開催されました。
参加者はそれぞれで行きたい工場に赴き、自分の住んでいるまちの会社を知ることが出来たり、実際に工場の中を見せてもらえたり、ワークショップ体験をすることが出来ました。








●サンエス工業 株式会社
今回レポートするのはサンエス工業株式会社さん。
さまざまな設備で生活空間や生産空間を下支えする設備事業の会社です。


主に、空調設備・塗装プラント設備の設計・施工、ダクト製品・各種製缶類の設計・製造・販売をされています。
今回の工場見学では、ダクトを作る過程や、鉄板の加工を見ることが出来ました。
そして後半は、加工された板を使って、デコレーションができる置き時計づくりワークショップを体験することが出来ました。




実際行きますと、おもてなしの凄さにびっくり! 従業員の方もたくさんいて、それぞれがしっかり役割分担されていたり、タイムキーパー係の方もいて時間管理をしっかりする徹底ぶり。そのおかげもあって、とっても楽しく見学ができました。
まずは会社紹介




入り口に行くとまずはダクトロボットがお出迎え!
もともとは左のロボットだけだったのですが、今回はなんと不器用ファクトリーのトレーディングカードに合わせてまったく同じポーズを取ったロボットを新たに作ったのだとか!いきなり凄いっ。


席に着くと、あらためて会社についての説明タイム。
「うちはロボットを作ってる会社じゃないですよ。ダクトを作っている会社です」
みんなの家にもあるけれど、普段あまり気にしないところや、見えないところにあるダクトは、意外と身近な存在。そんなダクトを様々な要望に合わせて作っています。
次は新幹線の写真がでましたが、これも新幹線を作っているわけではなく、新幹線に色を塗るための塗装ブースの製造もしているんだとか。
色を塗る際には、ホコリやチリがくっ付かないようにしないといけないので、そこに技術がいるそうです。
ちなみに「サンエス」という名前は、三つの会社が合併した際にそれぞれの頭文字のアルファベットから取ったものなんだそうです。


こういったことで、世の中のあらゆるところの下支えをしていることがわかりました。
説明が終わったら、いよいよ工場見学です。


レッツ工場見学!
まずはダクト工場
ということで、工場見学のスタート。
この日は快晴で、普段よりも暖かい気持ちのいいお天気でした。
まずはダクト製造工場に案内されましたが、入り口に行くと・・・


なんと、この日のために作ったという大きいダクトのトンネルが現れました!みんな大喜び。
入り口で写真を撮ったりと、一組一組がトンネルに入る度、笑顔が見えました。








トンネルってなんかワクワクしますよね。
●消音ダクト


こちら、消音ダクト。音を吸収するように出来ていて、かなり小さくなるそうです。




実際「ああーーー」っと言いながら中に入ると、確かにかなり音が吸収されていました。
空調からダクトを通って空気が通るとき、意外と大きな音がなります。そんな時にこうしたダクトが活躍されるんだそうです。
●スパイラルダクト


次は丸い筒形のダクトが作られていく過程を見せてくれました。
これはスパイラルダクトと呼ばれるもので、薄い板をぐるぐる巻きながらダクトが出来ていくのでそう呼ばれています。
実際に作ってくれました。








にゅーっと伸びていって、あっという間にできてしまいました。
グルグル巻くのと同時に接着剤も出るので、この機械を通すだけでダクトが出来ちゃいます。


今度はダクトのカーブがどういうふうに作られているのかを見せてくれました。




それぞれのパーツはお互いがはまるように、手際よく加工されていきます。最後は手作業で合体。






このハンマーでトントントントンっと無駄のない動きで引っ付けていく作業がものすごく速い!




それをさらに機械でしっかりはめると、なめらかで綺麗な接着面に。こういった作業がいまも手作業で行われていることを間近に見た参加者は、みんな驚いていました。ものづくりって職人がまだまだ必要なんですね。




こうして、ダクトのカーブが完成!
まっすぐなものをきゅっと曲げるのではなく、いろんな知恵と工夫によって作られているんですね!


さあ、次は機器工場です。
●機器工場


こちらでは最近導入したという大型の機械で金属の加工。そして、塗装ブースの製作を少しみせていただきました。


こちらが、レーザーによって分厚い鉄板でも加工できる大型マシン。実際に動いているところを見せてくれました。




始まりましたがほとんど見えません(笑)
というのも、レーザーはとても強い光を放つので直接見ると目によくありません。なので、ウィーンと機械が動いている音と、遮光窓がついていて、時々レーザーで金属を切るときにでる火花が見えるだけでした。




出来たのは、今回ワークショップで使う時計のパーツでした。これがどんなものになるのかは、後ほどお伝えします!




機械をプレスして曲げる機械の説明では、わかりやすくダンボールで説明してくれました。
金属を加工するためのいろんな過程や大きな機械を色々見ることができて、みんな楽しんでいるようでした。
後半はワークショップ!


後半は、先ほど加工した金属の板を使って、オリジナルの時計を作るワークショップをしました。
しっかり説明書が作られていましたし、それぞれのテーブルに一人ずつ従業員の方も付いているので、どの親子も安心して楽しく作っていました。










台となる板に猫の模様に形どられた板をはめて行きます。
このときにはめるネジは自分で好きなものを選んでいいので、みんなそれぞれで思い思いにつけていました。
最後にはミニゲームも!




ワークショップで終わりかと思いきや、なんと最後は景品でお菓子がもらえるミニゲームが!
「ラッキーハニカム」というこちらのゲームは、5回ボールを投げて、止まった場所でもらえるお菓子の量が変わるというもの。
エリアはグレーのところ、青いSの文字のところ、ど真ん中となっていて、ど真ん中は穴がひとつだけ!






これが投げてみると、ボールが全く予想外の動きをして難しいんです。




止まった場所によって、すくえるスコップの大きさが変わって、もらえるお菓子の量も変わってきます。


ロボットから始まり、トンネルをくぐっての工場見学にワークショップ、ミニゲームと最後まで盛りだくさんの90分でした。
お話を聞くと、工場見学をするのは初めて。この日のために何ヶ月も前から準備を重ね、シミュレーションも何度もやって改善を重ねてこの日に至ったそうです。どの従業員さんもにこやかなのが印象的でしたが、みなさん結構緊張されていたんだとか。
はじめてとは思えない、おもてなしに溢れた工場見学に筆者はちょっと感動すら覚えました。
ということでサンエス工業株式会社の工場見学レポートでした!



他の工場見学も見てみたいんだワン!
フォトギャラリー

























