10/8(金)から全国で上映されるアニメーション映画『神在月のこども』。ロケーション監督・プロデューサーの三島鉄兵さんにインタビュー!

日本各地では『神無月(かんなづき)』と呼ばれる10月が、出雲地方では『神在月(かみありづき)』と呼ばれる由縁ー

それは八百万(やおよろず)の神々が、全国から姿を無くし、翌年の縁を結ぶ会議のため、出雲に集うという云われに在った。

主人公は、現代を生きる、12才の少女。

母の他界で、好きだった走ることが嫌いになってしまったこども。

その彼女が、在る月、まわりはじめた神々の歯車によって、出雲へ向けて走り出す物語。

神在月のこども 公式サイトよりー

10月8日(金)から全国で188箇所の劇場(記事作成時点)で、長編アニメーション映画『神在月のこども』が公開されます。

舞台となるのは島根県出雲市。

映画の原作・コミュニケーション監督である四戸 俊成さんと、島根県松江市出身でロケーション監督・プロデューサーの三島 鉄兵さんの2人から始まった、企画考案から約8年という年月と想いが込められた作品。

初のアニメーション制作であるにも関わらず、100館を超える上映規模感の作品が世に生み出されたことはアニメーション映画歴史上たどっても極めて稀なこと。

どのようなご縁が、この映画を生み出したのか。
そして映画を通して届けたい想いとは・・・、その裏側について、ロケーション監督・プロデューサーの三島さんに聞いてみました。

ロケーション監督・プロデューサー:三島鉄兵さん

映画『神在月のこども』の企画・ロケーション監督・プロデューサー:三島鉄兵さん

ロケーション監督・プロデューサー:三島鉄兵

1979年島根県生まれ。cretica universalに参加し、もう間も無く丸10年。映画・漫画・テーマパーク等様々な領域でコミュニケーションを運営。

洋画・邦画を代表する大作映画のプレミアイベントから、『リトルプリンス in とよた』『ひるね姫×くらしき』などのタイアップ、

TOYOTA ANIME CINEMA FESTIVAL』のスタートアップまでを統括。

神在月のこども』では、ロケーション監督・プロデューサーとして推進。

ーはじめに・・・実は枚方の大学に通われていたとお聞きしました。

三島さん:そうなんです。枚方には18歳のときに、島根県から出てきたんです。
今もうなくなっちゃったんですけど、枚方にキャンパスがあったころの大阪国際大学に通っていました。

実はそこで枚方出身の奥さんと知り合ったので、ご縁があるまちだと思っていたんです。

当時は友達の一人だったんですけど、そこから結婚するまでの10年間でこういったご縁があって今に至るので、本当にもともとこの枚方というまちにはご縁があったんじゃないかなぁと思いますね。

そして今も枚方に住んでいて。人生の半分は枚方で過ごしています!

ーそうなんですね! こちらこそそんなご縁があってとても嬉しいです。
それでは早速映画について、お聞きしていきたいと思います!

ー企画をスタートさせた「クリティカ・ユニバーサル」というチームとは?

クリティカ・ユニバーサル公式サイトより

神在月のこども』のプロジェクトを率いる「cretica universal.LLP」(クリティカ・ユニバーサル)は、要はプラットフォームはあるんだけれど、上下関係がない、そんなフラットで柔軟なフリーランスのチームです。

みんなでいいもの作り上げて、代表が彼だからということでお伺い立てることもないし、自分は自分で、自分のやったものも成果としてみんなで分配する。そんな仕組みを10年前につくりあげていたんです。

クリエイティブなことも、そうじゃない仕事ももちろんありますが、いろんな中でどんな仕事が生み出されたってそれはそれで良くて。

そうした中で自分たちがゼロから生み出していったチャレンジの集大成が、今回の映画『神在月のこども』です。

ーオリジナルで映画に挑戦した背景は?

実は「映画」という形にこだわりは特になかったんです。
知らぬ間に映画に・・・(笑)

以前の仕事で、愛知県豊田市の映画祭を立ち上げてから10年ほど映画産業に関わっているうちに、映画会社さんの中で「関西にこんなチームがあるみたいだよ!」ってクチコミが広がっていったんですよ。

なので、映画業界に何か恩返しができたらいいなとはずっと思っていたんです。

会社創立の10周年に向けて、なにか自分たちが本当にリンクできる形のものを作ろうぜということになり・・・

だからオリジナルで原作なんですよ。

要は先生方が描いたものじゃない。原作とコミュニケーション監督を代表の四戸くんが担い、プロデューサーとロケーション監督、そのロケ地を回ってその班組を全部僕がやって。

社内の二人で全部決めている。
基本的に二人だけですべて決められるというのが、もう最高ですよね!

そこで、スタジオ4℃にお勤めだった白井さん(本作品ではアニメーション監督)に「僕たちアニメーション映画を作りたいんだけど、全然絵が描けないから、白井ちゃん、こんな絵を描いて!」って原案から参加してもらって、この3人で進んでいきました。

ー実写ではなく、アニメーション映画ににこだわった理由は?

アニメである理由は、子供たちに伝えたいからというのが一つ。

自分たちでアニメーションをつくるのは今回が初めてだけど、これだけの方々の賛同が得られて、そんな人たちと一緒に、今僕は42歳ですが、何歳になったってやりたいことができるんじゃないかっていうことを、子供達にも示してあげたかったんです。

色々と自分のやりたいことや夢を諦めざるを得ない境遇になっても、早々に諦めないでほしいなぁと思って。

それってじゃあ何で示すかってなった時に、やっぱりアニメーションにのせて描く方が、より幅広い年代の方々には伝わるんじゃないかなぁと思ったのがきっかけです。

そして2つ目はこれまで弊社が関わってきた映画の中でも、アニメーション映画とのご縁が深かったからです。

これまでアニメーション作品のタイアップをさせてもらったり、映画という作品をお預かりさせていただいて一緒に盛り上げるためにやってきた中でも、特にアニメーションにご縁を深く感じていました。


ー出雲を舞台にした思いとは?

地元故郷の思いが強い人間だということをクロスオーバーしようと、僕たち二人で考えた時に、「じゃあ島根や出雲を舞台とする作品を出したらいいじゃない?」ということを四戸君が言ってくれたんです。

とても嬉しかったんですけど、でも島根とかそのご当地だけを描いているアニメーションって、一体、日本中を見回してみて誰が興味あるんだろう?というところなんですよ。島根だけの話を東京や大阪の人が興味を持って見たいと思いますか?

世界中から、もしくは日本中から、「島根とか山陰にこんな文化が残ってるんだ!すごいね!じゃあまたいつか行ってみたいな!」って思わせないと意味がないので。

山陰には、古くからの言い伝えや出雲の歴史的な文化がたくさんあるんです。

ですが、それまで歴史を辿った長編アニメーションや劇場版アニメーションで、自分たちの島根や出雲の町のことを描いたものはそんなにないんですよね。

だからこれからの小学校でも中学校でも、学校内の教育の一貫じゃないですけど、教科書代わりになるような、教育的な役割としても生み出せたらいいなぁとあなたたちが住んでるこの街にはこういった文化があるんだよって。

大人にとったら再発見だし、子どもたちにとったらアニメーションで99分だったら、気楽に”遊び感覚”で観れるじゃないですか!

でも古事記や風土記は見ようと思わないでしょ?(笑)
そんなレベルでぎゅっと凝縮したような感覚で島根の歴史や文化を楽しんで見てもらいたいですね。

変な話ですけど、今の子どもたちが大人になった時、その次の世代の子ども達にむけて、『神在月のこども』見てごらんよ!っていう。それだけでいいじゃんっていう。

それだけで代々受け継ぐことができるんだったら地元へのインバウンドにもつながる。

こんな一石二鳥三鳥のことってないんじゃないかなと思って死ぬ気でやってきました!
鑑賞いただいた皆さんが、一歩踏み出しやすくなるように。

ー『神在月のこども』に込めた思いとは?

かつて、社内で一つのカップラーメンを3人で分け合ったこともあるような大変な時期もありました。俺は汁担当でもいい!って。
どん底も知ってます。だからこそ強く言いたいです。

こんな僕らでも、「総合芸術」と呼ばれる映画を作れるということを。

特に今は子どもたちも難しい時代だと思うんですね。
夢とか希望とかって言いにくいじゃないですか。

だけど、人との関わりを持たずして、自分が感動できる”モノ”って生まれないんですよね。

有形物を生み出すためには、いい意味の摩擦がないとできない。
映画もそうですし、僕たちの雲を掴むような途方も無いプロジェクトから生まれたということ自体が、誰かに、何らかのきっかけになってほしいと思います。


三島さん、ありがとうございました!

映画は2021/10/8(金)全国ロードショー!
みなさんぜひ劇場でご覧くださいね。

大阪府内の映画館一覧(2021/10/7 9:00時点)

▷あべのアポロシネマ 06-6649-1255
▷イオンシネマ シアタス心斎橋 06-4256-3156
▷大阪ステーションシティシネマ 050-6865-3815
▷MOVIX堺 050-6864-7093
▷イオンシネマ茨木 072-621-0807
▷イオンシネマりんくう泉南 072-480-5007
▷TOHOシネマズくずはモール 050-6868-5059
▷イオンシネマ大日 06-6906-0707
▷MOVIX八尾 050-6865-3405
▷109シネマズ大阪エキスポシティ 0570-072-109
▷イオンシネマ四條畷 072-863-1166

▼『神在月のこども』詳細

©2021 映画「神在月のこども」製作御縁会

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