くずはモールで開催された枚方のものづくり企業によるワクワクものづくり体験『不器用ファクトリー』をレポート!11月と来年2月にも開催

目次

夏休みにいろんなものづくり体験が出来る『不器用ファクトリー』が今年も開催!

2024年8月17日(土),18日(日)に、くずはモールにて『不器用ファクトリー』が開催されました。

今年も地元のものづくり企業8社と、さらに今回は東大阪と河内長野からも参戦。17日にはトークイベントも開催されるなど、盛り上がりを見せました。

そんな『不器用ファクトリー』の様子を今年もひらいろ編集部がのぞいてきましたので、たっぷりレポートしていきたいと思います!

ひらガール

作って触って、ワクワクがいっぱい詰まったイベントがさらにパワーアップ!

イベント概要

開催日時:2024年8月17日(土),18日(日)
開催時間:10:00〜17:30
各回開始時間
①10:30〜②11:30〜③13:30〜
④14:30〜⑤15:30〜⑥16:30〜
開催場所:KUZUHA MALL 南館ヒカリノモール1階SANZEN-HIROBA前

イベント内容

北大阪にある様々な製造業企業が参加するオープンファクトリーイベント『不器用ファクトリー』は今回で4回目の開催。

今回の不器用ファクトリーは、昨年大人気だったくずはモールでの子ども体験型ワークショップ。地元のものづくり企業8社と東大阪のオープンファクトリー「こーばへ行こう!」から2社、河内長野「ワークワクワク河内長野」から1社とその数を倍以上に増やしました。

それに加え、不器用ファクトリーオリジナルトレーディングカード「コラボマスターズ」を使った、対戦カードゲーム体験会。SANZEN-HIROBAの大型モニターを使ったミニゲーム体験など、前回よりも充実した会場に。

さらに、8月17日にはトークイベントも開催。北大阪、東大阪、河内長野のオープンファクトリー関係者が集まって、全国のオープンファクトリーの取り組みについて語られました。

【体験できること】
・オリジナルカードケースを作ろう!(アクテック株式会社)
・金属製造体験!! ナットが上手につくれるかな?(株式会社大豊製作所)
・段ボール工作でスマホ用無電源スピーカーを作ろう!(株式会社ノボル電機)
・お料理探偵になってスーパーの料理の謎を解き明かそう!(吉泉産業株式会社)
・熱処理を簡単に学ぼう!(朝日熱処理工業株式会社)
・電気で走る!? 身近な廃材を使って電気自動車をつくろう!(エビス電子株式会社)
・どんな仕組みで動いているの?!作って学ぶ金属探知機の仕組み!(株式会社テイク・システムズ)
・チョコスタンド作り!(株式会社 MELOS)
・石で作る 手作りランプシェードワークショップ(大阪石材工業株式会社)
・段ボールで作るガチャ貯金箱/カード販売機(マツダ紙工業株式会社)
・ミニカーづくり/工場VR体験など(株式会社瑞穂工作所)
・コラボマスターズ体験会
・大画面でミニゲーム「宝探しクエスト」

●オリジナルカードケースを作ろう!(アクテック株式会社)

TVや新聞などでも話題になった、あの「うまい棒ケース」。それと同じタイプのアルミケースの端材を使ってオリジナルカラーのカードケースを組み立てます。

好きな色を組み合わせたり、ハンマーで叩いてパーツをはめたりと、簡単だけどものづくりの面白さが体験できます。

最後は社員が微調整。それぞれに微妙なズレが生まれるので、そこで職人の目が光ります。

●金属製造体験!! ナットが上手につくれるかな?(株式会社大豊製作所)

ナット材に本格的な機械を使って手作業で穴あけを体験!そのあと、ねじを立てます。
まっすぐねじが立てられるか、ボルトを入れてみて検証しよう!

ネジ穴を真っ直ぐにするってこんなに難しいんだ!と、当たり前なことの凄さを感じられる体験。
その他にも何秒でネジが抜けるかタイムトライアルや、参加者にはネジで作ったロボットがもらえました。

●段ボール工作でスマホ用無電源スピーカーを作ろう!(株式会社ノボル電機)

拡声器の仕組みを、段ボール製のスマホ用無電源スピーカーの組立を通じて学ぶことが出来る体験。出来上がったスピーカーに絵をかいたりシールを貼ったり、自分だけの手づくりスピーカーを作ることが出来ます。

ペーパークラフトがかなり本格的! 手で触り、実際に作ってみることで、音がどう変わるかの体験ができて、不思議さを感じることが出来ました。

●お料理探偵になってスーパーの料理の謎を解き明かそう!(吉泉産業株式会社)

身近なスーパーのサラダやお惣菜がどの様に作られているか、実際の商品を観察したり、謎を解き明かしながら学べる食育のワークショップ体験。

紙で作られた帽子をかぶると、探偵になって調査開始! スーパーで売っているサラダセットにはどの野菜がどれくらい入っているのかを数えてみたり、色んな食材がフードスライサーでどのように切られているかなど、自由研究のような体験ができました。

ワークショップ全体の流れがわかりやすく、子供に楽しく伝わる工夫が随所にみられました。

●熱処理を簡単に学ぼう!(朝日熱処理工業株式会社)

熱処理とは、柔らかい金属に熱を加えることで硬くしたり、逆に硬すぎる金属に熱を加えることで柔らかくしたりすること。

それを懐かしいプラ板づくりでわかりやすく伝える体験です。

薄くて柔らかかったプラスチックが、熱を加えることで硬いものになるという工程は、まさに熱処理。
その変化を実際に目にしながら、それが世の中のどんなことに役立ってるのかを学びます。

実は世の中のあらゆるものが熱処理をされていて、この体験を通して熱処理がすごく大事なお仕事だということを知ることが出来ました。

●電気で走る!? 身近な廃材を使って電気自動車をつくろう!(エビス電子株式会社)

身近にある廃材を使って、簡単な電気自動車を組み立てることが出来る体験です。

プラスチック段ボールやペットボトルキャップ、竹串という身近な組み合わせで車が作れます。自分で作ったものが電気で動く面白さを体感できるワクワク体験。作業手順書をもとに社員の方が丁寧に教えていました。

完成したら実際に走らせてみることも出来ました!

どんな仕組みで動いているの?!作って学ぶ金属探知機の仕組み!(株式会社テイク・システムズ)

金属探知機作りを通じて電気製品の仕組みや成り立ちを知ることができる体験です。

どういう仕組みで出来ているのかを作りながら、分かりやすく教えてくれたり、自分で作った探知機で実際に金属を掘り当てたりと、ただ物を動かすだけではなく、電気の色んな使い方を知ることが出来ました。

その他にも反射神経ゲームなどの面白いアイテムが用意されていました。

●チョコスタンド作り!(株式会社 MELOS)

液体を混ぜて固めて、樹脂製のチョコスタンドを作る体験。2種類のレジンを混ぜ合わせてシリコン型に流しこむだけのシンプルな作業ですが、混ぜるだけで液体が温かくなったり、色が変化したり、それが固まったりと、樹脂の持つ不思議な性質をリアルに体験できる機会でした。


●石で作る 手作りランプシェードワークショップ(大阪石材工業株式会社)

こちらは東大阪から来られた「世界一面白い石材店になりたい!」という大阪石材さんによるワークショップ。最高級石材 庵治石(あじいし)の端材をつかって、おしゃれなランプシェードを作ることができる体験です。

長い棒状の端材を叩いて割って、それを積み上げていきます。石を叩き割る爽快さとそれによって出来るパーツで、同じものが2つとできない自分だけのランプシェードが作れました。石の重みと質感、見た目の楽しいものになっていました。

段ボールで作る! ガチャ貯金箱/カード販売機(マツダ紙工業株式会社)

さまざまな本格的なダンボールクラフトを作られている東大阪のマツダ紙工業さんからは、段ボールで作るガチャガチャの貯金箱、そしてカード販売機を作ることができる体験が。

実際にハンドルを回すと、本物のガチャマシーンのような感触でびっくり! ダンボールひとつでここまで出来るんだという驚きの体験が出来ました。

●ミニカーづくり/工場VR体験など(株式会社瑞穂工作所)

さまざまな金属加工をされている河内長野の瑞穂工作所さんからは、金属パーツを組み合わせて作るミニカーづくりを。他にも金属パーツで作った都道府県のパーツを日本地図にはめ込むパズル、そしてVRゴーグルを使った工場見学など、バラエティ豊かな体験をいくつも用意されていました。

●コラボマスターズ体験会

こちらは不器用ファクトリーがオリジナルで作ったトレーディングカード「コラボマスターズ」の対戦を教えてくれるカードゲーム体験会。

今回さらにカード種類を増やしたコラボマスターズ。そのルールを開発した大阪工業大学の学生さんたちが丁寧に遊び方を教えながら、実際に対戦できる体験会を開催。

子供はもちろんのこと、不器用ファクトリー参加企業の社員の方々も参加されて、大人も子供も楽しまれていました。

●大画面でミニゲーム「宝探しクエスト」

こちらも大阪工業大学の生徒さんが作られたミニゲーム。

ゲームスティックを握って、カーソルをお宝に合わせるとポイントが入ります。時々空の箱が出てきて、それにカーソルを合わせてしまうと減点。

背景には、今回参加されているものづくり企業さんの工場の中が映されていて、見ることが出来ました。

プレゼン&トークセッション「地域間連携による相乗効果と新たな価値創出」

今回はさらに、プレゼン&トークセッションが開催されました。
全国各地でさまざまな取り組みがされているオープンファクトリーについてと、これからの可能性が語られました。

そもそもオープンファクトリーとは、ものづくり企業が自分たちの工場を外部に公開したり、ものづくりを体験してもらう取組みのこと。
近年では企業単独ではなく、地域内の企業たちなどが協力しあい、全体をひとつのイベントとして見せていく「地域一体型オープンファクトリー」という取組みが広まっているそうです。

前半は「不器用ファクトリー」をはじめ、今回参加された東大阪の「こーばへ行こう!」、そして河内長野から「ワークワクワク河内長野」がプレゼン形式でそれぞれを紹介をされました。

●不器用ファクトリー

不器用ファクトリーからはものづくり企業だけでなく、デザイナーなどのクリエイター、イベンター、そして大学などともコラボすることで、当初から発想のできないイベントに育っていったというお話。

不器用ファクトリーオリジナルトレーディングカードは、ただのグッズではなく、これを作成する過程で自社ブランディングを見つめ直す機会になったりと企業にとってもさまざまな気づきやメリットあったのだそうです。

●ワークワクワク河内長野

ワークワクワク河内長野では、美容室やクリニック、中華屋さんなど、ものづくり企業とは関係のないところからも参加されていて、企業アピールのみでなく、それも含めた河内長野という地域全体を盛り上げていく活動となっているようでした。

●こーばへ行こう!

東大阪は言わずと知れた町工場のたくさんある地域。タイミング的なNHKの朝ドラによる影響も大きかったそうです。
住宅と隣り合わせにあることも多く、そのため騒音などにずっと気を使ってきた工場の人たち。けれどひそめるのではなく、あえて窓を開いて東大阪の町工場の素晴らしさをもっと広めていこうという考え方が、このオープンファクトリーに活気づけるきっかけになったと言います。

本格的なPV動画がつくられており、そのなかで工場員の方が「いままで縁の下の力持ちとして支えてきた。でも、もう舞い上がってもいいんちゃう」というお話をされていて、思いがぐっと伝わってきました。

後半はトークセッション

後半は、今回のパネリストによるトークセッションが行われ、ファシリテーターとして近畿経済産業局の津田哲史さんが進行をされました。


その他の登壇者には、左から-
・芦田知之さん(アクテック株式会社 代表取締役/不器用ファクトリー)
・佐原和行さん(バイカイデザイン株式会社 /不器用ファクトリー)
・上田周功さん(株式会社京阪流通システムズ 営業本部くずは事業部 リーダー/不器用ファクトリー)
・安達祐樹さん(大阪石材工業株式会社 営業部係長/こーばヘ行こう! )
・荒木 伸規さん(株式会社瑞穂工作所 代表取締役/ワークワクワク河内長野)
が登壇されました。

マップを見てみると、全国で30ヶ所以上でオープンファクトリーが開催されていて、津田さんからさまざまなオープンファクトリーが紹介されると、より具体的にそれぞれの取り組みを聞いていきました。

枚方市長も視察に来られていました

当日は枚方市長も視察に来られ、不器用ファクトリーならではのさまざまな取り組みのを興味深く見てまわられていました。

次回の「不器用ファクトリー」は2024年11月9(土),10(日)!

不器用ファクトリー、次回の開催は2024年11月9,10日。北大阪8社のものづくり企業が参加します!詳しい情報やお知らせは公式サイトをご覧ください。

イベント概要

開催日時:2023年11月9日(土),10日(日)
開催時間:10:30〜17:30(16:30最終受付)
各回開始時間:①10:30〜②11:30〜③13:30〜④14:30〜⑤15:30〜⑥16:30〜
開催場所:KUZUHA MALL 南館ヒカリノモール1階SANZEN-HIROBA前
(大阪府枚方市樟葉花園町15-1・アクセス/京阪樟葉駅徒歩スグ)
参加企業数:8社

以上、2024年8月17,18日に開催された “できない”を楽しもう!『不器用ファクトリー』のレポートでした!

ひらイヌ

次回開催も楽しみだワン!

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