「雑貨」の意味を調べると“日常生活に必要なこまごまとした品物”とあった。自分ではなかなか買わない小さなものこそ、プレゼントされるとうれしいもの。だからこそこの冬は「さぁ、大切なあの人に贈り物を!」と意気込んで選んでいたのだけれど、気がついたらちゃっかり自分のものも沢山買ってしまった……そんなニクくてすてきな枚方のセレクトショップをご紹介します。
今回は星ヶ丘にある古道具とコーヒーのお店「ダーマトグラフ」さんと枚方公園にある「アルテジャーノ」さんにお邪魔しました!
【星ヶ丘エリア】古道具とコーヒーのお店「DERMATOGRAPH(ダーマトグラフ)」
最初に訪れたのは、2018年に星丘にオープンした古道具とコーヒーのお店「DERMATOGRAPH(ダーマトグラフ)」。1960〜80年代のジャパニーズモダンな古道具を取り扱うお店です。
映像・写真・デザインを生業とする正岡さん夫婦が撮影で使っていた元小道具を販売されているそうなのですが、お店に入る前から、思わず……
「なんてかわいいんや……!部屋に置けるかどうかは別として、ほしいものがありすぎる!」
……と叫びそうになってしまいました。
それもそのはず。まずは、店外の商品からご覧ください。
長年深い海を旅してきたかのようなセルリアンブルーのスーツケースに、
小学生の頃にお世話になった、あの中央が丸くくり抜かれたレトロな図工イス。
さらに、さらに……玉入れ? に見せかけたランプまで。セレクトのひとつひとつに、遊び心をヒシヒシと感じます。
1960〜80年代のジャパニーズモダンな古道具が並ぶ店内
こちらが、ダーマトグラフの店内。
「一体どこで見つけてきたの ?」と思うような珍しいセレクトの数々は「シャビー/古めかしい」「アンティーク/古美術品」といった、いわゆる「THE 古道具」とは一味違うご様子。
取材ということを忘れ、早くもお買い物モードに入る編集部。お店に入って早々、グッときたのが……
こちらです↓
MITSUKOSHIの「ミラー付きメイクボックス」。香水、歯ブラシ、クリームケースがぴったり収まるサイズ感に胸キュン。ミントグリーンのカラーも甘すぎずちょうどよし。
さらに、中身は取り外しOKという親切っぷり。「手垢が着くのが気になるな〜」と思ってたのですが、これならサッと取り出してお手入れも楽々。シルバーアイテムって持っているだけで、どうしてこんなに気持ちがシャンとするんでしょう。
普段使いしやすい食器は、マストバイ。古道具は、どこか「観賞用」というイメージがあったのですが、ダーマトグラフのアイテムはどれも新品同様の美しさ。
置いて飾るだけじゃなく、実用性のあるアイテムが多いのも特徴的。買ったその日から使いたくなるアイテムが豊富に揃います。
その秘密は、仕入れ後、あえて修理・クリーニングを施しているから。「暮らしの中で長く大切に使ってほしい」という正岡さん夫妻の思いが込められています。
中でも食器類は特に美しく、プレゼントにも最適……と言いつつも、ついつい自分のものを選んでしまう編集部。次々現れる魅惑のアイテムに、時間が立つのも忘れてしまいそう。
こちらは、オープン当初から人気のミニ皿。鳥のシルエットがキュート。「1点もの」の響きに惹かれながらも、色違いで買えるというのは、やっぱり嬉しいもの。これは、ペアで揃えたくなるなあ……。
言葉で表現できないニュアンスカラー、マーブルカラーが美しい。紳士の嗜みはこんなキュートなカラーで。
グラスの海に溺れるキューピーに……
車好きのお父さんが「おぉ、HONDAや……!」と思わず二度見してしまう、ディーラーのライト。
ちょっぴり陽気になって、電子ピアノを奏でてみたり。
「道の駅にあるソフトクリームコーンが、ライトに!? あああ、ほしい!」といよいよ物欲が止まらなくなったところで……
オーナーの正岡さんから「一旦おやつにしませんか?」と素敵な提案が。
「コーヒーを飲みながらね、ほしいものに思いを巡らせるんです。そして、ちょっと落ち着いたタイミングで『やっぱりほしい!』と思ったものを連れて帰るってのはどうでしょう」(正岡さん)
とうわけで、ここで、一旦買い物は一休み。
店内に併設された喫茶スペースで、甘〜いスイーツをいただきながら、クールダウンすることにしました。
ダーマトグラフの麗しきスイーツで、クールダウン。
ずっしりとした弾力と濃厚な甘さにファン続出のチーズケーキはコーヒーとの相性も抜群。
時代は固めプリン……!?いえいえ、なめらかプリンもなかなか捨てがたい。こちらは、クリーミーなカフェオレとご一緒にどうぞ。
カフェタイムの最後は、10角形のグラスでお冷やをいただいちゃいました。「カランッ」と氷が当たる心に心を奪われ、そのまま購入する人が後をたたない人気商品です。
収集モードから抜け出せず、コーヒーを飲みつつも、視線はしっかり気になる商品をキープするひらいろ編集部。
お気に入りとの運命の出会い、クールダウンからの2度目の収集タイムという魔性の流れも、ダーマトグラフの魅力のひとつ。
迷いに迷った末、ひらいろ編集部が購入したのは、シルバーの小物ケース。何を入れるのかは……これから考えます!何か大切なものを入れたい。
お子さんがいらっしゃる方だったら、赤ちゃんの乳歯ケースとかにしても良いかも。クリームケース、ピルケースとしても活躍してくれそうですね。
ちなみに、ダーマトグラフの店名は、三菱鉛筆株式会社の普及の銘品「ダーマトグラフ」からインスパイア。ガラス、金属、プラスチックなど、どんなものにも自由にかける特殊芯。
フィルム写真が主だった時代に、オーナーの正岡さんが愛用していた仕事道具なのだとか。
ダーマトグラフでの買い物は、まるで宝探しのよう。古くて新しい。何度訪れても、きっとあなただけのとっておきに出会えるはずです。
住所:大阪府枚方市星丘4-15-17
アクセス:京阪バス「西池ノ宮」徒歩6分/京阪電車「星ヶ丘駅」から徒歩15分
電話:090-9697-8282
営業時間:11:00〜18:00
定休日:Instagramをご確認ください
駐車場:6台(無料)
Instagram
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【枚方公園エリア】革小物のお店「工房ARTIGIANO(アルテジャーノ )」
続いてやったきたのは、知る人ぞ知る枚方公園のレトロ商業施設「鍵屋別館」の1階に工房を持つ「ARTIGIANO(アルテジャーノ )」。
店内に並ぶのは、オーナーの縄田さんがひとつひとつ手がける革小物。
こちらが、オーナー・作り手である縄田さん。工房を持つ前は、五六市をはじめ関西の手作り市を中心に活動されていました。
縄田さんの物づくりに対する姿勢や、THE職人な見た目と“ちょいゆる”な人柄に惹かれ数年前から「ARTIGIANO」のアイテムを愛用していた編集部。
革小物の魅力は、なんと言っても、使い込むほどに手に馴染む経年変化。およそ5年前に購入したペンケースは、ほどよくクタっと柔らかくなりました。新品にはない味が出て、さらに愛着が。今でも大切に使っています。
こちらは、ARTIGIANOのロングセラー「紐付長財布busta」。カード類を細かく分類できる、驚きの収納力!
スマートフォンや小物を入れば、ポシェットに早変わり。旅先やちょっとしたお出かけに便利なサイズ感とシンプルなデザインが人気の秘密です。
コンパクトで機能的なプロダクトブランド「点と線(ten to sen)」が登場
2020年からは、よりシンプルで機能性に優れたプロダクトブランド「点と線(ten to sen)」を立ち上げた縄田さん。重さ約45グラム、クレジットカードと同サイズの最小型財布「collet」を発表。クラウドファンディングを通して、全国に多くのファンを獲得しました。
コンパクトでありながら、1万円札やクレジットカードがすっぽり入るサイズ感も魅力。
紐を引き上げるとカードが出現する仕組み。お買い物の際に、必要なカードにすぐアクセスできるのは、とてもありがたいですね。
かさばりがちな小銭は蓋付きで収納。こまめに小銭を減らすことを心がければ、コンパクト財布でも快適に過ごせるのだとか。
定番のブラウンの他に、アクセントカラーも豊富。シックなネイビー は、男性へのプレゼントにも。
ひらいろ編集部が愛用しているのは「点と線(ten to sen)」から発表された新作、厚み15mmの薄型財布「usuha2」。手のひらにすっぽりと収まるコンパクトなサイズ感が気に入っています。
↓使い方の詳細はこちらの動画をご覧ください。
思い切って、財布を小さくしてみると、カバンの中に余白が生まれました。カメラにメモ帳、パソコンと取材の際にはどうしても大荷物になってしまうことが多いので、小さくて薄い財布はとてもありがたい存在です。
また「collet」同様にカードを一箇所にまとめに収納できるので、取り出しやすく、しまいやすいのもポイント。会計時に「カードが見つからない……!」ともモタモタすることもなくなり、ストレスフリーに。
愛用して数ヶ月。もう大きい財布には戻れないかも……!
ずっと大切にしたい相棒が見つかる「工房ARTIGIANO」。ぜひ、この冬は機能的なコンパクト財布を大切なあの人に贈ってみてはいかがでしょうか?
住所:大阪府枚方市堤町10-24鍵屋別館105
アクセス:京阪電車「枚方公園駅」徒歩4分
電話:080-3765-5992
営業時間:公式サイトよりお問い合わせください
定休日:月曜日(不定休)
駐車場:なし
公式サイト
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店主によるおすすめの本をご紹介!
「気になるあの人はどんな本を読んでいるの?」
枚方市内で活躍するあの人に、好きな本や映画、雑誌、アートなどおすすめの「カルチャー」を教えてもらうオリジナル企画「僕たち、私たちのカルチャー」では、ダーマトグラフ正岡さん、工房ARTIGIANO縄田さんによるコラムを掲載中!
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