\枚方市PR大使・たけうちちひろさんが届けるアートの魔法/
未来のまちづくりワークショップのようす
2025年7月21日(月・祝)に、御殿山生涯学習美術センターにて行われた、アートワークショップ『みんなで創ろう! この街の未来』プロジェクトでは、枚方市PR大使で絵本・切り絵作家のたけうちちひろさんと19名の子どもたちが「未来の枚方のまち」をテーマに、観覧車のゴンドラづくりに挑戦しました。

この取り組みは、2025年大阪・関西万博に向けた長期プロジェクトの一環。
たけうちさんと枚方市政策推進課の職員が、約1年かけて準備してきた全8回シリーズで、これまでに延べ400人が参加してきました。
市内企業等から提供された廃材を活かし、SDGsを学びながら、未来の枚方のまちをつくりあげます。
この記事では、当日の制作風景や子どもたちの作品、プロジェクトの想い、そして万博の展示会場のようすまでをご紹介します。
▼イベント告知記事はこちら▼
1年間で約400人が参加した「みんなで創ろう! この街の未来」プロジェクトとは?

このワークショップの魅力は、子どもたちの自由な発想がそのまま街の形になっていくプロセスにあります。
テーマは「未来の枚方」。廃材を使い、想像を膨らませながら、地図や乗り物、ランタン、建物など、たくさんの作品を生み出してきました。
プロジェクトを支えてきたのは、枚方出身の絵本・切り絵作家であり、枚方市のPR大使でもあるたけうちちひろさんと枚方市政策推進課の職員。

約1年にわたって進めてきたこのプロジェクトは、当初の予定よりも回数を1~2回多く開催されることになったそうです。
というのも回を重ねる中で「もっとこんなものもあったらいいな」という新たなアイデアが、次々と生まれてきたからだといいます。
材料の選び方や組み合わせもすべて自由。たけうちさんは「答えを決めない」スタンスを大切にしており、子どもたちは安心して自分の感性を発揮していました。


市の職員・田中さんも「ここまで長期的で大きなスケールの創作体験は、学校でもなかなかできません。自分が暮らす街のこれからを考えるきっかけになればと思っています」と語ってくれました。


毎回参加してくれる子もいたと聞きました。少しずつ街が広がっていくように、子どもたちの目線や感じ方も回ごとに変わっていったのではないでしょうか。アイデアがかたちになり、誰かとつながり、街になるワクワクが、ぎゅっと詰まったプロジェクトだと感じました。
編集部も息子とともに参加してきましたので、当日の様子を紹介していきますね♪
8回目となる最終回のテーマは「未来の街にあったらいいな」と思う観覧車ゴンドラづくり


プロジェクトの集大成となる第8回目のワークショップ。テーマは、地元・枚方市のシンボルともいえる「あのテーマパークの観覧車」!


この日は、幼児から小学生までの子どもたち19名が参加し、未来のゴンドラを自由な発想で制作しました。


最初の10分間は、アイデアスケッチタイム。








しろくまゴンドラ』『にこちゃんゴンドラ』『お好み焼きゴンドラ』『宇宙人ゴンドラ』など、子どもたちの頭の中から次々に飛び出す個性光る発想が、アイデアシートの上に広がっていきます。






その後は、発泡スチロールやお弁当・お惣菜パック、ガチャガチャのケース、折り紙などの廃材を使って制作スタート!






絵の具は、ピンク、グリーン、白、オレンジ、黄色、青、ゴールド、シルバー……。カラフルな色彩に、会場全体が明るく彩られていきます。






制作のあちこちでは、コミュニケーションが自然に生まれます。
「どれを使おう?」「これつけてみたら?」と、お友だち同士や親子のあいだで、笑い声と会話が飛び交います。






2時間という長丁場にも関わらず、子どもたちはみんな集中して、夢中になって手を動かしていました。


「このパーツどうやってつけたらいいんだろう?」という声には、たけうちちひろさんやスタッフの方がすぐに対応。






子どもの目線で一緒に考えたり、必要なときには工具を使って穴をあけたり、ぴったりくっつけてあげたりと、作品づくりをサポートしてくれました。






編集部の息子も、宇宙人ゴンドラの制作に挑戦。触覚のようなパーツをうまく固定できずに悩んでいたところ、スタッフや先生と一緒に、穴を開けて差し込む方法を考えました。


結果的に、触覚は足になり、そこから発想が広がって「ピンクの折り紙でビームが出る場所を作りたい!」と、どんどん作品が進化していきました。


廃材だからこそ、完成形から逆に発想がふくらんでいく様子も印象的でした。
制作のラストは、完成したゴンドラと一緒に記念撮影。みんなとびきりの笑顔で、自分の作品を誇らしげに抱えて並んでいました。


一つひとつのゴンドラに込められているのは、子どもたちが描く未来のかたち。そして、根底には、この街が好き、もっとよくなってほしいという、まっすぐでやさしい気持ちを感じられました。


















展示予定情報&今後の見どころ


子どもたちが一つひとつ心をこめてつくった「みんなで創ろう!この街の未来」プロジェクトで制作された作品たちは、すべての作品が一つの街としてつながり、約10m×5mにもおよぶ大スケールで再現されます。
今回の展示の大きな見どころは、1年間・全8回のワークショップで子どもたちが創り上げてきた「この街の未来」全体が展示されること。
今回のワークショップで制作された作品は、枚方市を象徴する「テーマパーク」の観覧車をモチーフに、子どもたちがつくったユニークなゴンドラを取り付けた高さ2.5mのモニュメントが会場を彩ります。
夜にはライトアップされ、幻想的に光る演出も予定。
訪れた人たちに、子どもたいの想像力と地域への愛着が伝わる作品です。
展示について
2025年8月3日(日)に大阪・関西万博会場にお披露目し、その後は、地元・枚方でも展示が続きました。


●大阪・関西万博2025|大阪ウィーク
「みんなで創ろう! この街の未来」プロジェクト
開催日時:8月3日(日) 9:00~21:00
会場:ギャラリーWEST
参加方法:現地参加
予約:予約なし(自由入場)
住所:大阪府枚方市岡東町12-2
アクセス:大阪メトロ中央線「夢洲駅」
営業時間:9:00~22:00
●御殿山生涯学習美術センター
展示期間:8月6日(火)~19日(火)
●枚方T-SITE
展示期間:8月23日(土)~31日(土)
関西万博「みんなで創ろう!この街の未来」プロジェクトのようす


2025年8月3日、大阪・関西万博の会場にある西ゲート近く「ギャラリーWEST」にて、約1年間にわたり取り組んできた『みんなで創ろう!この街の未来』プロジェクトの作品が展示されました。




会場は、真夏の暑さの中でしたが、開放的な雰囲気のもとたくさんの来場者が足を止めてくれました。
向かいのブースでは門真市による折り鶴展示もあり、にぎやかな空間となっていました。






展示の目玉は、高さ2.5mの観覧車のモニュメント。


カラフルな巨大地図の上に、子どもたちが思い思いに制作した建物や乗り物が並びました。






総勢400人以上の作品が集結した「未来の枚方のまち」は、来場者からも「おもしろい発想だな」と驚きと笑顔が溢れていました。
当日は「未来人をつくろう」という体験型ワークショップも開催。


子どもたちは思い思いに描いた未来人を配布されたうちわに貼り付けたり、壁に飾ったりして楽しんでいました。




時間内では壁までたどり着けない子も多かったものの、ちらほらと可愛らしい未来人が壁に登場し、会場にさらなる彩をプラスしてくれていました。
この日の展示準備や当日対応には、常翔啓光学園高等学校の学生ボランティアや地元保育園の先生方も参加。


地域の人々の協力に支えられながら完成した展示は、まさに“みんなで創る”プロジェクトのそのものです。


長期間にわたり子どもたちと共に歩んできたたけうちちひろさんは、展示を見守りながら「この日を迎えられて本当に感無量です」とコメント。
さらに「ここまで広い会場での展示は万博ならでは。今後、御殿山生涯学習美術センターや枚方T-SITEなどでも展示予定ですが、少し規模を縮小して展開されると思います」と今後の見どころも語ってくださいました。


会場に並んだのは、子どもたちの未来へのまなざしと、街への愛着がぎゅっと詰まった作品たち。
万博という大舞台で披露されたこの展示は、枚方の子どもたちにとっても、地域にとっても大きな一歩となりました。


御殿山生涯学習美術センター概要
■ 御殿山生涯学習美術センター
住所:大阪府枚方市御殿山町10-16
電話:050-7102-3135
営業時間:午前9時~午後9時まで(日曜、祝日は午後5時まで)
定休日:毎月第4月曜日(祝日の場合は開館)・年末年始
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枚方T-SITE概要
■ 枚方T-SITE
住所:大阪府枚方市岡東町12-2
電話:072-844-9000
営業時間:午前7時~午後10時まで
定休日:なし
公式サイト:https://store.tsite.jp/hirakata/
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