おむすび つむぎ

目次

思いを込めて、丁寧に握るおむすび屋さん


京阪本線「枚方公園駅」から徒歩14分。
枚方市走谷の「おむすび つむぎ」は、農家直送のお米を土鍋でふっくら炊き上げる、おむすび専門店です。

塩麹や醤油麹などの発酵食品に、無添加の調味料、厳選素材を合わせた、心にも体にもやさしい味わいのおむすびが楽しめます。

■ おむすびつむぎ
住所:大阪府枚方市走谷1丁目2-13
営業日時:10:30〜なくなり次第終了
定休日:不定休(詳しくはInstagram)
アクセス:光善寺駅から徒歩11分
駐車場:無(近隣のコインパーキング)
Instagram:@omusubi_tsumugi

手のぬくもりと素材の力がむすぶ、ほっとする「おむすび」

お店をはじめたきっかけ

店主のゆかりさんは、看護師として働きながら3人のお子さんを育てた経験を持つ3児の母。

以前からお料理が好きで料理教室に通い、「食べることは体づくりにつながる」という思いから、「食」と「体」について日常の中でも“食”と“体”への関心を大切にしてきたそう。

そんな中で出会ったのが、大正生まれの料理研究家、桧山タミ先生

「料理とは、体だけじゃなく、心もつくるもの」
「手間を愛しむ」
「おやつを手作りできなくても、おにぎりでいいじゃない」


そんなタミ先生の言葉が、ゆかりさんの心に深く残ったそうです。

現在は時折福岡へ通い、タミ先生の愛弟子である弓削香理(ゆげ かおり)先生に師事されています。

とはいえ、当時は飲食業の経験もなく、何から始めていいかもわからない状態。
そんな時に参加したのが、枚方市の商工会議所で行われた「女性のための起業セミナー」でした。

最初は起業するつもりもなくて、“どんな人が来るのかな”くらいの気持ちで参加したという、ゆかりさん。
でも、そこに“いつか何かやりたい”という同じ思いを持つ人たちがいて、話していくうちに少しずつ気持ちが動いたのだとか。

そのセミナーでの出会いから声をかけられたことがきっかけで、おむすび屋さんとしての起業を決意されるきっかけとなったそう。

「“おにぎり”という身近な食べ物に自分の想いを重ね、日々の暮らしの中でほっと心がほどけるような場所をつくりたい」

その想いが少しずつ形になり、始めはお店の一角をお借りしての販売でしたが、その後「気づいたらこの形になっていた」と感じられるくらい自然な流れでご縁がつながり、2023年9月に今の場所に「おむすび つむぎ」をオープンされました。

こうした出会いの連なりの中から、お客さんからも「もっと前からやっていたと思っていました」と言われるほど、オープン直後から自然な親しみをもって受け入れられたのだそう。

“つむぎ”という店名には、“人と人とのご縁をつむぐ”という願いが込められています。
素材と人、食と暮らし、つくり手と食べる人――それらをやさしく結びつける存在でありたいという思い。

お米をむすぶように、人の想いもつながっていく。
そんな願いが、この小さなおむすび屋さんの根っこにあります。

お店のこだわり

①農家直送のお米を、土鍋でふっくらと

実際に使用されている土鍋。店内で購入も可能です

おむすびの主役はやはりお米だからこそ、信頼する農家さんから直接仕入れたお米を使用しているそう。

さらにおむすびに使うお米は、玄米で仕入れて、なんと営業日の前に精米しています。

炊き方にもこだわりがあり、土鍋で一釜ずつ丁寧に炊き上げます。
そうして炊きあがったごはんは、一粒一粒がつややかで、口に入れるとふわっとほどけるやさしい食感です。

土鍋のほか、お櫃や陶器類も

土鍋炊きならではの甘みや香りを感じることができます。

②発酵食品と無添加の調味料でつくる、体にやさしいものに

おむすびに使う具材や調味料は「安心して食べられるもの」にこだわり、塩麹や醤油麹などの発酵食品をベースに、味噌や梅干し、干物なども厳選されています。

例えば梅おむすびには、昔ながらのすっぱい梅を使用。

この梅は王道和歌山の南高梅を丁寧に漬け、自家製の梅干しを手作りされています。
つむぎのおむすびは梅がいい!と言ってくださるお客様も多数いらっしゃるのだそう。

また、塩はまろやかでより多くのミネラルが優しく保たれる天日塩を使用されています。

そうして体にやさしいだけでなく、具材や素材はできるだけ生産者の見えるものを厳選し、その味を引き出してくれる発酵食品や、栄養豊富で体に負担のない素材を使用して、「食べる人が元気になるように」という思いが込められています。

メニューについて

①シンプルだけれど丁寧に。

メニューは人気の「梅」、「さば柚子胡椒マヨ」、そして「小松菜とおじゃこ」、「さけ」、「牛肉とごぼうの甘辛」など、定番から季節限定まで常時10種類前後のおむすびが並びます。

どれも、農家直送のお米を土鍋でふっくらと炊き上げ、発酵調味料や無添加の素材を使ってひとつひとつ丁寧に握られています。

農家さんの力でもあり、干物屋さんの力でもあり、海で育つ魚のおかげでもある。お日様浴びて育つ稲のおかげでもあるから、それは自分だけのものじゃないからこそ、丁寧に。

例えば、さばは焼いて骨を取りのぞき、すり鉢でふわふわに。
手間も時間もかかるけれど、「思いは伝わるから。作り手のエネルギーがおむすびに入ると思っています」とお話されていました。

メニューは8種類くらいとしようと思っていても、お客さんの選ぶ嬉しそうな顔を想像すると、どうしても10種類以上になってしまうのだとか。

「あの方はこれとこれが好き。一方であの人はこれが好きやし、きっとあの人はこれを注文されるのでは、みたいになるんですよね(笑)」と話すゆかりさんのもとには、関西圏はもちろん、なんと韓国やドイツからのお客様もあるのだそうです。

②つむぎオリジナルのコーヒー

お客様に好評なコーヒー。

おむすびとコーヒーとは一見意外な組み合わせのようですが、こちらは長尾にあるマホロバ珈琲堂さんにお願いして、5ヶ国6種類の豆をバランスよくブレンドした「おむすびにも合うコーヒー」を作っていただいているそうです。

ホットやアイスを季節に合わせて味わえるだけでなく、ドリップパックの販売も行っていて、ご家庭でも楽しんでいただけます。

ドリップパックのつむぎブレンドは贈り物にも喜ばれます(1P 250円)

保健室みたいな「心と身体を満たすやさしい場所」に

店内は、木のぬくもりに包まれたナチュラルな空間。

木製のショーケースには、ふんわりとお米の香りがただようおむすびが並び、
どこか懐かしく、ほっとするような安心感が漂います。

小さな店内ながらも、時間がゆっくりと流れているような落ち着きがあり、「ここに来るとホッとする」とお客さんが口にしてくれることが、ゆかりさんにとっていちばん嬉しい瞬間なのだそう。

おむすびの味だけでなく、場所そのものが癒しになるようにと、空間づくりにも、つむぎのこだわりが込められています。

看護師として、新生児から高齢者まで幅広い世代の健康に携わってきたゆかりさんは、「食は人の健康に深く関わるもの」と実感することが多かったと話します。
食が進まないときでも、「小さなおむすびなら食べられた」という声に、改めておむすびの力を感じたのだそうです。

朝ごはんやお弁当に、おむすびは誰にとっても日常の中にある小さなぬくもりであり、何気ない優しい思い出の食べ物。

コンビニやスーパーなどで何でもすぐ手に入る時代だからこそ「子どもにもお年寄りにも誰にでも、安心して食べさせられる優しさを届けられるようなお店でありたい」と話されていました。

食べることで、エネルギーだけでなく気持ちまで整う。
人の心と体をやさしく包み込む保健室のように、そして誰かの“ちょっと元気を取り戻す時間”を支えるお店。

作り手さんが想いを持って作られた素材を使い「安心、安全、おいしい」にこだわり、ひとつひとつ心を込めて、健康を願って、今日も手間暇かけて優しい気持ちでむすんでいます。

店主のゆかりさんからのコメント

ふと立ち寄って気持ちを落ち着けられるような、
ここなら大丈夫と思える安心感だったり、食べて元気になれる「保健室のようなおむすび屋さん」

おいしくなあれと祈るような気持ちでおむすびをお作りさせていただいています。

是非一度つむぎのおむすびを手に取ってもらえればと思います。
皆様のご来店、お待ちしております。

つむぎが“むすぶ”地域と取り組みのこと

①つながる7レモネード

小児がん支援をされている「つながる7レモネード」。

レモネード1本が小児や若年成人の方々へのがん支援活動につながっています。
つむぎで購入していただいたレモネードのお代金は全て寄付しているそうです。

お店では、おむすびづくりだけでなく、地域や子どもたちとのつながりも大切にされています。

②牧野高校でオリジナルメニュー考案のサポート

牧野高校からのご依頼を受け、学生さんが文化祭で販売する「おにぎらず」作りをお手伝いされました。
学生ならではの発想や地元の素材が結びついた、美味しくてユニークなおにぎらず作りに、ワクワクな機会となったそうです。

そのほかにも、「フレベビースマイル」さん主催の赤ちゃんとママの交流イベントへの参加や、東香里小学校5年生の探求学習「おにぎりサミット」に向けて、おにぎりにまつわるさまざまなご質問にお答えする形で授業に協力されるなど、地域とのつながりを大切にした取り組みを続けておられます。

店舗概要

■ おむすび つむぎ
住所:大阪府枚方市走谷1丁目2-13
営業日時:10:30〜なくなり次第終了
定休日:不定休(詳しくはInstagram)
アクセス:光善寺駅から徒歩11分
駐車場:無(近隣のコインパーキング)詳しくはこちら
Instagram:@omusubi_tsumugi

▽MAP

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