\オシゴトークイベントレポ/
office T酒井敏行さんに聞く、決断と挑戦の裏側
「好きな人と、好きなことをして、ちゃんと稼ぐ」
そんな働き方ができたら理想だけれど、実際は難しいよねと感じる人も多いのではないでしょうか。
2026年5月27日(水)、枚方市立地域活性化支援センターひらっくにて、「みんなのオシゴトークinひらっくVol.5〜ちゃんと稼げて自由な働き方〜」が開催されました。

今回のゲストは、LINE公式アカウント構築やAI活用支援を手がけるoffice T代表の酒井敏行さん。
現在は小規模事業者や個人事業主の集客導線づくりをサポートしながら、自分らしい働き方を実践されている酒井さんですが、その道のりは決して順風満帆ではありませんでした。
29歳での起業、海外への一人旅、インドでの瞑想体験——。
一見すると遠回りにも見える経験の数々が、どのように今の働き方につながっているのか。
当日は約10名が参加し、仕事のことはもちろん、人生の軌跡についてもたっぷりお話を伺いました。
ひらガール自分らしい働き方を模索している人にこそ読んでほしい、オシゴトークVol.5のレポートをお届けします。






会社名「office T」の込めた意味とは?


現在、LINE公式アカウントの構築やAI活用支援などを手がける酒井さん。その屋号である「office T」には、実は意外なエピソードが隠されています。
独立する際、以前勤めていた会社の社長から言われたのが、「『オフィスとしちゃん』でいいやん」という一言。
さすがにそれは恥ずかしいと思い、自身の名前「敏行(としゆき)」の頭文字を取って「office T」にしたそうです。
しかし、活動を続ける中で、酒井さんはその「T」に新たな意味を見出すようになります。
それが、「テロス(Telos)」という言葉です。
テロスとは、哲学の世界で「目的」や「目指すべき方向性」を意味する言葉。
さまざまな経験を重ねながら、自分は何のために働くのか、どんな人生を送りたいのかを問い続ける中で、この言葉が自身の指針になったといいます。




現在の酒井さんの判断軸は、誰かの役に立つこと。そして、自分自身がワクワクすること。
好きな人と、好きなことをして、ちゃんと稼ぐ。
そんな働き方を実現するために、おもしろそうと思えるかどうかを大切にしながら、仕事や挑戦を選択されています。



屋号に込められた想いを知ると、「office T」という名前が単なる会社名ではなく、酒井さん自身の生き方を表す言葉のように感じられました。
起業、旅、瞑想――自分の軸を探し続けた時間


では、その『テロス』にたどり着くまでに、酒井さんはどのような道を歩んでこられたのでしょうか。
これまで引越し業やカイロプラクティックなど、さまざまな仕事を経験。
29歳で一度起業するも、思うような結果を出せず、悩みや葛藤を抱えた時期もあったといいます。
そんな中、32歳のときにバックパッカーとして中国、タイ、インドを旅することを決意します。
その背中を押したのは、「やりたいことは全部やっちゃおう」という考え方でした。




当時、お金に余裕があったわけではありません。
それでも、できない理由を探すのではなく、どうすれば実現できるかを考えながら行動してきたそうです。
旅の中でも特に印象的だったのが、インドで参加した10日間のヴィパッサナー瞑想。
期間中は誰とも会話をせず、目を合わせることもなく、朝4時30分に起きて瞑想を続ける日々を過ごされました。
外からの情報が一切入らない環境の中で向き合ったのは、自分自身でした。
「本当にやりたいことは何だろう」
「どんな人生を生きたいのだろう」
これまでの人生を振り返りながら、浮かんでくる問いに向き合う時間を過ごしたといいます。
帰国後は、瞑想中に浮かんだアイデアを次々と行動に移しました。
サプライズイベントの企画を立ち上げたり、コーチングを学び、自ら100人コーチングに挑戦したり。
また、引っ越し業者の仕事を続けながら、タイで3か月間ノマドワーカーとして暮らした経験もあるそうです。
振り返ると、その選択の多くに共通していたのは、「おもしろそう」という感覚。
完璧な準備が整うのを待つのではなく、まず一歩踏み出してみる。
その積み重ねが、今の酒井さんらしい働き方につながっているのかもしれません。
人生は運。だからこそ、まず動いてみる


「酒井さんは、大きな決断をどのようにしてこられたのですか?」
酒井さんのこれまでの歩みを聞いた参加者から、こんな質問が寄せられました。
起業、海外への旅、帰国後の新たな挑戦。
酒井さんの人生には、環境を大きく変えるような選択がいくつもありました。
起業したいと思っていても、なかなか実際には動けない。
何かを始めたいと思って一念発起したものの、自分がどの方向へ進みたいのか、まだ答えが見つからない。
この日、会場に集まった参加者の中にも、そんな思いを抱えている方が多くいました。




酒井さんは、自身のこれまでの決断について、率直にこう振り返りました。



自分は勢いだったけれど、準備もやっぱり大事だったなって思います。
やりたいと思ったら、まずは飛び込んでみる。
酒井さん自身は、そうやって人生を動かしてきました。
一方で、起業の失敗やさまざまな経験を重ねた今だからこそ、勢いだけではなく、準備をすることの大切さも感じているのだといいます。
そこで、酒井さんが参加者に伝えたのが、「50%計画でGoするといいかも!」という言葉でした。
まずは、自分なりにできる準備をしてみる。
半分ほど見通しが立ったら、あとは動きながら考えていく。
そのくらいの軽やかさが、新しい一歩を踏み出すためには必要なのかもしれません。
仕事は人との縁でできている。酒井さんが大切にする「つながり」の力


独立後も変わらず前職の人との交流は続いている酒井さんのエピソードを受けて、参加者からはこんな質問が寄せられました。
「やっぱり、人とのつながりは大事ですか?」
酒井さんは、迷うことなく答えました。



めちゃくちゃ大事ですね!


現在のお仕事の多くも、これまでのご縁から生まれたものだそうです。
もちろん営業活動も続けていますが、一度名刺交換をした相手には必ずお礼のメールを送るなど、出会いをその場限りで終わらせないことを心がけているといいます。
特別な営業テクニックではなく、目の前の人との関係を丁寧に育てていくこと。
その積み重ねが、今の仕事を支えているんですね。
自由な働き方というと、一人で好きなことをしているイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、酒井さんのお話から見えてきたのは、その反対でした。
自分らしく働くためには、人との信頼関係が欠かせない。
これまでの出会いを大切に育みながら、自分らしい働き方を形にしてきた酒井さん。その姿勢こそが、多くの人から信頼される理由なのかもしれません。
まとめ


イベントの最後に、酒井さんはこんなお話をしてくださいました。
旅に行きたいと思ったら、まず予定を決める。
やりたいことができたら、先にやると決める。
方法は、そのあと考えればいい。
一歩踏み出した先で出会う人や出来事が、人生を思いもよらない方向へ導いてくれることがあるといいます。
今回のオシゴトークを通して印象的だったのは、酒井さんが正解を探していたわけではないこと。
その時々で感じた違和感や好奇心に素直に向き合い、自分なりの選択を重ねてきたからこそ、今の働き方につながっているのだと感じました。
働き方に悩んでいる人も、新しい挑戦に迷っている人も、まずは小さな一歩を踏み出してみる。
そんな勇気をもらえる時間となりました。




ご参加いただいた皆さま、そして貴重なお話を聞かせてくださった酒井さん、ありがとうございました。
次回の「みんなのオシゴトーク」もお楽しみに。
office T 酒井敏行さんについて


今回、ゲストとしてお話を聞かせてくださった酒井敏行さんは、office Tの代表として、小規模事業者や個人事業主に向けたサポートを行っています。
「お客さまと、継続的につながれる仕組みをつくりたい」
「LINE公式を活用してみたいけれど、何から始めればよいかわからない」
「日々の業務にAIを取り入れて、効率化したい」
そんな方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。
酒井さんの活動やサービスについては、office Tの公式サイトをご覧ください。
▶ office T公式サイトはこちら
https://office-t-web.com
◇ 次回のイベント概要・お申し込み


■みんなのオシゴトークinひらっく
[開催日] 2026年7月15日(水)
[時間] 12:00〜13:00(11:45開場)
[場所] ひらっくコワーキングスペース・オープンイノベーションスペース
(枚方市車塚1-1-1輝きプラザきらら5F)
[内容]トークセッション、交流タイム
[参加費]無料
[定員]20名程度
[予約] 要予約・空きがあれば当日参加可能
[キャンセル]2日前までにメールにてひらっくまでご連絡下さい。
【お申し込みフォーム】
https://form.run/@b5-oshigotalk
ひらっく公式サイト:https://www.hirakata-kassei.jp/
コワーキングスペースビィーゴ:https://www.vie-orner.com/be-go/
より詳しい内容は下記の公式サイトよりご覧ください↓
